竹書房文庫<br> オーロラの彼方へ

  • ポイントキャンペーン

竹書房文庫
オーロラの彼方へ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812406977
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0174

内容説明

誰にでも、もう一度逢いたい人がいる…。恋人との別離に苦悩する刑事ジョンにとって、それは30年前に死んだ父にほかならなかった。誰よりも妻を愛し、息子のジョンを「リトル・チーフ」と呼び、とびきりの愛情を注いでくれた父。もし父が生きていたら…そう思わない日は一日たりとてなかった。ある日、ジョンはクローゼットの奥から父の形見の無線機を発見する。オーロラの輝く夜、ある男との交信に成功したジョンは、無線機の向こうで男が自分の子供に「リトル・チーフ」と呼びかけるのを聞き、愕然とする。ジョンが無線機で交信した男は、なんと30年前に死んだ父フランクだったのである。くしくもその日は消防士の父が救助中に事故死する、まさにその前日であった。ジョンは必死にフランクに別の脱出ルートを使えば助かることを伝える。翌日、無線機の前で祈るジョンの目に信じられない光景が映った。机の上に彫り込まれていくメッセージ…「まだ生きてるぞ」。それは未来が変わった瞬間だった。だが、このことによって全く予想もしなかった大事件が発生してしまうのであった…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KANEO

18
30年前と同じオーロラが出現した夜、父の形見の無線機が交信した相手はなんと30年前の同日同時刻の父だった!主人公は過去と交信できたことでその数日後に殉職してしまう運命にある父を救おうとするが…。同名のSF映画のノベライズで冒頭から巧妙に伏線が張り巡らされた質の高い時間SFサスペンス。この映画をはじめて観たときは予想もしなかったスリリングな展開に驚いた。結末が少々腑に落ちなかったりもしたが、ボク自身の状況の変化もあり今はとても素晴らしいラストだと思える。父と息子の絆、ひいては家族の絆を描いた物語でもある。2014/11/06

かんけー

7
読んでて凄くスリリング!ニューヨーク上空にオーロラが?頻繁に出現するようになっていた・・。原因の一つは太陽の黒点の活動だと云う。その事象により、古いハム無線機の電波が時空を跳び抜け、過去と未来を繋げる。30年と云う年月の隔たりを超え、親子が「歴史」を変えようと、アクティブに動く。この作品タイトルは知っていたが映像化されていたのは知らなかった・・。「ストリング理論では・・まったく別の時間と空間が存在しても不思議ではありません。」SF好きには堪りません(笑)凶悪な殺人犯を捕まえる為、ジョンとフランクは無線で2014/11/28

みやぎ

1
偶然過去につながった無線で父フランクの命を救う事ができたジョン。過去は変えられたが、今度は母ジュリアが連続殺人に巻き込まれてしまう。過去と現在で力を合わせ犯人を探す二人。SFありサスペンスあり親子の絆ありで盛り沢山。ラストでジョンに助けられていたフランクが、ジョンのピンチを救うのが良い「おれはまだ生きているよ、チーフ」2018/06/20

たれぱんだ

1
知り合いに映画が面白かったと聞き衝動的に購入した本。とても面白かった。父が助かった傍らで歴史が変わっていく。最後にこういう展開が待っているとは。途中からはあっという間に読み進めてしまった。最後にハッピーエンド。やられた感が半端ない。2015/03/21

マツモミ

1
映画と全く一緒だった。好きな映画だから映画のシーンを思い出しながら読んだ。良い話は良いね。タイムスリップ系は本当に好き。2012/08/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/86127
  • ご注意事項