出版社内容情報
1920年代、中国・国民革命運動期。「北伐」の嵐が吹き荒れるなか民衆運動も高ぶりを見せた。だが、歴史研究において等閑に付されてきた運動がある。「商民運動」。国民党も共産党も注意を向けなかったという誤解が研究を阻んできた商民運動は、他に比するほどに時代に影響を与えた。その運動発動から終息までつぶさに論じる画期的成果。
内容説明
民衆運動の深層、革命とともに揺れた商人たちの実像―。「商会」と「商民協会」の共存と対立、地方権力者らの策動と労使運動の激化…中国・国民革命運動期の民衆運動において論じられてこなかった「商民運動」(1924‐1930)を描く、画期的成果。
目次
序論 商民運動と近代中国史の研究
第1章 商民運動発動の後れ
第2章 国民党の商民運動に対する方略
第3章 商民運動の発動―広東を例に
第4章 商民運動の拡大―湖南省を例に
第5章 商民運動の発展―湖北を例に
第6章 商民運動の余波―上海を例に
第7章 商民運動期における商民協会と商会
第8章 商民運動の終結
結論
著者等紹介
朱英[シュエイ]
1956年湖北省武漢市生まれ(原籍:湖北省房県)。現在、華中師範大学歴史文化学院中国近代史研究所教授、博士課程指導教官、中国教育部特任教授
趙霞[チョウカ]
1974年湖北省荊州市生まれ。2021年~南京信息工程大学文学院教授、院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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