内容説明
『花咲か爺』『かちかち山』『桃太郎』『猿蟹合戦』『浦島太郎』…子供の頃からなれ親しんだ日本のむかし話の数々。おもしろおかしく聞いてきた物語の裏には隠蔽された意外な真実が潜んでいる!残酷で恐ろしく、そしてエロティックなむかし話の本当の姿が今明かされる。
目次
『花咲か爺』―愛人たちに助けられる正直爺さん
『瓜子姫』―目覚めさせられた性と小便の悪癖
『かちかち山』―小悪魔に翻弄される中年男の哀しみ
『一寸法師』―小男の性欲が大男に打ち勝つ
『猿蟹合戦』―復讐劇に隠されたムラ共同体の恐怖
『鉢かづき姫』―好きな男の出現で開かれる姫の素顔と宝
『舌切り雀』―苛めた嫁に復讐される老婆の悲劇
『雪女』―雪の妖怪伝説に託された山の娘の悲恋
『桃太郎』―母を争い父を鬼に擬して殺した暴れん坊
『こぶとり爺さん』―異界を覗いた二人の皮肉 こぶをつけられ大富豪
『浦島太郎』―異境でのめくるめく結婚生活のあとには…
『かぐや姫』―奔放な天女のまわりに群がる人々の残酷物語
『酒呑童子』―姫をさらい、財宝を奪う鬼の正体は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
91
「昔々、あるところに…」から始まる昔話は同じ話でも語られる地方によって登場人物が異なったり、枝葉の部分で違うことが多いんだそう。ここで記載されてる昔話を読むと、犬やばあさんを殺したり、合戦という名の凄惨なリンチの光景だったり、雀の舌切ったり、無茶難題を言い渡したりと結構ムゴさを感じたのは大人になって冷静に捉えたり、頭が固くなったから?でも改めて昔話が読めたのはよかった。っていうか、それぞれに解説あるんだけど、妄想なのか?って思うほどムダに露骨な下ネタ路線いったりして、なんだかテンション下がりました…。2018/10/21
χ
2
表紙のうさぎが良かったので登録した。出典のよくわからない話たち。裏話のない昔話ってあるのか逆に知りたくなる。本当は怖くない怪談、本当は面白くない落語、本当は感心しないとんち話なんてのもあるのかな2018/10/15
ヨー
0
よく知られてる昔話の 解釈がわかりやすく、 今のひとにも伝わりやすく書いている。 性的な部分が多々みられて ちょっと残念(^^;2016/09/27
あとーす
0
2015年6冊目。なんでもかんでも性器に見立てる傾向のある本だった。酒呑童子の話の筋なんて知らなかったし、ハーンで読んだ雪女の違う解釈も読めたし、得るところはあったと思う。昔話研究に興味を持つきっかけとしては、これくらいが丁度いいのかもしれない。2015/01/11
yamakujira
0
昔話の復習になる。 (★★☆☆☆)