内容説明
映画『タイタニック』は全世界の劇場を順風満帆で航海してまわり、トータルで20億ドルに迫る興行成績を打ち立てた、まさにタイタニック級の作品である。さらに第70回のアカデミー賞では最優秀作品賞をはじめとする史上最多11部門でオスカーを獲得し、文字通り世界の頂点に立つ映画となった。まさに今世紀最大の映画『タイタニック』、その壮大な初期構想から劇場用完成版に至るまでにはどのような意図があったのか―脚本のオリジナル・エンディングが変更されたのはなぜか。また、どのようにして変更されたのか。付け加えられたシーンは?削除されたシーンは?そしてそもそも、脚本・監督・製作を兼任したジェームズ・キャメロンにとって、大恋愛時代劇とも言えるこの『タイタニック』は、どのような経過をたどって執筆されたのか。153ページにも及ぶ初稿シナリオを、未公開を含む総300点以上の写真、物語の細部描写にまでこだわる監督キャメロンならではの詳細極まる注釈とともに完全収録。キャメロン以外の誰も知らなかった『タイタニック』の新たな世界が、いま紐解かれる。
目次
『タイタニック』シナリオ本文
キャスト&スタッフフルクレジット
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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22
子どもの頃に観て、心に強烈な印象を残した作品。ただ「豪華客船に紛れ込んだおかげで人生最高の恋ができた」ことよりも「ルールを破ったせいで、事故に巻き込まれて死んでしまった」事実の方に意識が向いてしまうという、ロマンの解らない男子だった(笑)▼あるいは、主人公が子どもを助けようとしたのに、取り乱して向かってくる親に見る人間の脆さとか...▼ただ最も覚えているのは、「誰も聴いてない」とぼやきながらも最後まで演奏し続ける、音楽隊のプロ意識。2019/02/02
W
1
P96 ジャックとローズのロマンスの発展、船尾での出来事(落下未遂)後の再会シーンの重要性について、監督は絶対にハズしてはならないシーンだったと語る。 「通常なら、二人の関係がそのレベルに達するまでには、最低でも三段階から四段階のシーンを経る必要がある。しかし、そんなことをしていたら、テレビのミニ・シリーズになっちまう。ジャックとローズのあいだには、とりあえず船尾の一件で『橋』はかかっている。二人の登場人物に課せられたのは、一回で橋を渡りきって、しかもその橋の中央で、ひしと抱き合うことなんだよ」2025/02/03
KARA
0
これ以上の作品を人類は今後作り出すことができるだろうか。緻密に作り込まれたシナリオの細部までに奇跡を見たような気がした。2020/11/07
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