出版社内容情報
かつて「世俗化」は近代公教育の成立要件とされたが、そのプロセスは地域によって多様であった。近現代のヨーロッパ諸国から日本、植民地という周縁までを射程に、公教育制度において宗教はどのように扱われてきたのか、多角的に照射しながら再検討する。
【目次】
序 章 「世俗化」論の動向と教育史研究
【第Ⅰ部 制度―宗派的多元性とライシテ】
第1章 「最も分裂している国」での調整法――二重君主国期ハンガリー
(渡邊昭子)
はじめに
第2章 プロテスタントから読み直すフランス公教育史
――19世紀前半における初等教育の制度化と信仰の自由(前田更子)
第3章 私的領域に介入するライシテ
――現代フランスにおけるドゥブレ法の再争点化が意味するもの(伊達聖伸)
【第Ⅱ部 教師――国家と教会の狭間で】
第4章 「狂信主義」か「悪魔の手先」か
――19/20世紀転換期のメキシコにおける国家とカトリック教会の対立(青木利夫)
第5章 「公の学校」で宗教を教えるための努力
――19世紀末イングランド国教会系基礎学校での宗教教育に対する評価と受容(中村好甫)
第6章 「信仰」の近代をめざして
――19/20世紀転換期ドイツのカトリック労働者教育(尾崎修治)
【第Ⅲ部 辺境――重なり合う世俗と宗教】
第7章 公教育の再宗派化と人種主義――トリニダード公教育改革 1870年~1918年
(岩下誠)
第8章 もうひとつの学校のライシテ化――戦間期アルザス=モゼルの宗派混成学校
(白尾安紗美)
第9章 日本の植民地支配と宗教
(樋浦郷子)
【第Ⅳ部 展望】
第10章 公教育の「世俗化」と「再宗教化」の対立点としての教育権論争
――戦後公教育論の読み直し(高橋哲)
第11章 近代公教育の世俗化再考――義務・無償・世俗化の三段階モデルと国家建設
(青木栄一)
目次
序章 「世俗化」論の動向と教育史研究(岩下誠・前田更子)
第1部 制度―宗派的多元性とライシテ(「最も分裂している国」での調整法―二重君主国期ハンガリーの宗派学校(渡邊昭子)
初等教育の制度化と信仰の自由―一九世紀前半フランス公教育史をプロテスタントから読み直す(前田更子)
私的領域に介入するライシテ―現代フランスにおけるドゥブレ法の再争点化が意味するもの(伊達聖伸))
第2部 教師―国家と教会の狭間で(「狂信主義」か「悪魔の手先」か―一九/二〇世紀転換期のメキシコにおける国家とカトリック教会の対立(青木利夫)
公教育で宗教を教え続けるために―一九世紀末イングランドにおける宗教教育の再強化(中村好甫)
「信仰」の近代をめざして―一九/二〇世紀転換期ドイツのカトリック労働者教育(尾崎修治))
第3部 辺境―重なり合う世俗と宗教(公教育の再宗派化と人種主義―トリニダード公教育改革 一八七〇年~一九一八年(岩下誠)
もうひとつの学校のライシテ化―戦間期アルザス=モゼルの宗派混成学校(白尾安紗美)
植民地支配と宗教―帝国日本と近代天皇制(樋浦郷子))
第4部 展望(公教育における「世俗化」と「再宗教化」―教育権論争の再整理(高橋哲)
近代公教育の「世俗化」再考―義務・無償・世俗化の三段階モデルと国家建設(青木栄一))
著者等紹介
岩下誠[イワシタアキラ]
1979年生。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。所属:青山学院大学教育人間科学部教授。専門:イギリス教育史、アイルランド教育史
前田更子[マエダノブコ]
1973年生。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(史学)。所属:明治大学政治経済学部教授。専門:フランス近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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