目次
第1章 功利主義・義務論・徳倫理学―倫理学の主要理論
第2章 道徳感情論―ヒュームとスミスの倫理思想を学ぶ
第3章 社会契約論―何に同意するのが理にかなっているのか
第4章 正義論―平等な自由は誰のものか
第5章 ケアの倫理―〈そのものらしさ〉を受容する倫理
第6章 フェミニスト倫理学―編み込まれたジェンダーをほどく
第7章 現象学的倫理学―道徳経験を記述する
第8章 善き生・幸福―「善き人」への学び
第9章 自由―何のためにあるのか
第10章 自律と尊厳―自由でないという自由
第11章 責任―「責めを負いうる者」としての人間
第12章 公共―ひとつの世界を共に生きる
第13章 理由―「道徳性」ではなく「規範性」から出発する
第14章 倫理学と実証研究―倫理学は「何でもあり」か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
愛楊
3
2025年10月に改訂版が出た新しい本。とても良い教科書で、倫理学に入りたい私のような初心者にはありがたかった。「ケアの倫理」というワードが一番面白かった。カント倫理学やベンタムの功利主義といった人間の普遍性を前提とする「正義の倫理」に対して、「ケアの倫理」は人間の間の非対称性をその基礎におくものであり、正義の倫理では無視されていた系譜学的な権力の非対称性に目が向けられる。さらにこのケア/正義の倫理という対立は、他律/自律的倫理という対立でもある。これはカントの格率等のマッチョ性にも重ねられることだろう。2025/11/26




