内容説明
教育現場では避けられがちな天皇制や性風俗なども含めた近現代日本史上の15のトピックを、「国際秩序」「思想」「人と文化」の3部に分けて世界全体との関連に着目しながら紹介。暗記中心、時系列で学ぶ歴史教育から脱却し、近現代社会をグローバルにとらえる方法を身につける。
目次
第1部 国際秩序(なぜその時だったのか【ペリー来航の世界史的背景】;日本に「文明の光」を【岩倉使節団と明治新政府の指針】;ルールの変更【国際連盟と国際協調の時代】;植民地主義と世界大戦【大東亜共栄圏とコモンウェルス】;環太平洋を動く人びと【移民という難問】)
第2部 思想(日本人は白人になれるのか【文明国標準】;陶酔と弾圧の狭間で【近代日本の社会主義】;近代日本の国際主義【新渡戸稲造の苦悩】;取扱注意の厄介者【ナショナリズム】;ゆれる君主制【世界史のなかの天皇制】)
第3部 人と文化(日本のなにが世界を魅了したのか【ジャポニズム】;芸術家の「戦争責任」【音楽家の立場】;果てしなき欲望【からゆきさんからAVまで】;変更された線引き【敗戦と「日本人」】;歴史をつくる【国民氏という軛】)
著者等紹介
酒井一臣[サカイカズオミ]
1973年、岡山県生まれ。東京女子大学現代教養学部国際社会学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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