内容説明
哲学は抽象的―。そんな先入観をくつがえす新しくてアクチュアルな学問が応用哲学。環境、貧困、医療、AI、そしてアニメやスポーツさらにeスポーツなど現代的テーマに各分野の専門家と哲学者がともに挑む。だれもが応用哲学するための基礎と作法を伝授する入門書。
目次
序章 応用哲学とは―具体的なものから始める
第1章 気候危機―脱炭素社会の実現とシステムチェンジ
第2章 気候工学―気候変動対策の切り札となるか
第3章 システム―多重のシステムを生きるわたしたち
第4章 脱成長―消費社会から節度ある豊かな社会へ
第5章 貧困―グローバルかつローカルな視点から貧困を考える
第6章 生殖技術と身体―身体はどのように被っているか
第7章 生殖技術とルール―当事者をどう守るか
第8章 予防医療―わたしたちが目指す「健康」とはどのようなものか
第9章 人工主体―わたしたちは「主体」を創り出せるのか
第10章 人工知能―ロボットは他者になれるか
第11章 アニメーション・声優―フィクションを哲学する
第12章 スポーツ倫理―フェアプレイを救い出すことはできるか
第13章 eスポーツ―コンピュータ・ゲームと競技の本質
第14章 歴史―市民として/研究者としてどう向き合うのか
著者等紹介
松田毅[マツダツヨシ]
神戸大学名誉教授、岡山大学大学院社会文化科学研究科客員研究員。ドイツ連邦共和国オスナァブリュック大学Ph.D.(哲学)。専門は哲学、環境倫理学
藤木篤[フジキアツシ]
芝浦工業大学工学部准教授。博士(学術)。専門は工学倫理(技術者倫理)、科学技術倫理、環境倫理学、環境衛生倫理学、科学技術社会論
新川拓哉[ニイカワタクヤ]
神戸大学大学院人文学研究科講師。博士(文学)。専門は心の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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