目次
第1部 批判力のあるキュレーション―アーティストによるその実践(アーティストにとってキュレーションとはなにか;ポスト・ミュージアム時代の美術館;グローバル時代における地域;「いま」を創りながら「いま」を生きる)
第2部 キュラトリアル・ターンの時代のアートのゆくえ(生きるための技術;日本におけるアートの「居場所」のキュレーション;グローバリゼーションとコンテンポラリー・アート;“ドリーム・キュレーション”をめぐる対話―“Nature After Nature”の方へ?)
第3部 解釈の創造性―アーティストによるその実践(再演される建築、通過者たちのまなざし―ニカ・ラディッチによる映像インスタレーション;よそ者のまなざし―解釈が表現になるとき;「映像×建築」再考―イメージはどこから来て、どこへ行くのか)
著者等紹介
三木順子[ミキジュンコ]
京都工芸繊維大学デザイン・建築学系准教授。専門分野:美学・芸術学
三木学[ミキマナブ]
株式会社ビジョナリスト取締役部長。専門分野:編集・色彩研究・ソフト開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメヲトコ
8
キュラトリアル・ターン(キュレーション的転回)とは、かつてキュレーションの客体であったアーティストが自らキュレーションの主体へと転じるという近年の動向をふまえたものです。実際にアートプロジェクトでキュレーションに関わるアーティストとのやり取りやインタビュー、論考などを通してキュレーションの未来が展望されます。現在流行りの地域アートプロジェクトの危うさなどは腑に落ちるものがありました。また本書自体が国際ラウンドテーブルとナイトセッションの再構成として「キュラトリアル」でもあるという挑戦的な一冊です。2020/05/28
くも
1
ペーター・ヴァイベルによる論稿が素晴らしい。グローバリゼーションにおける「包摂/排除」の論理にどのように差異を組み込んでいけるのかを考えている。2021/07/21
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- 洋書
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