内容説明
WTO、EPA、TPP、FTA、メガFTA―新聞やテレビでは、貿易交渉をめぐってさまざまな言葉が飛び交っている。とっつきにくく感じることも多いニュースを、どうすれば理解できるのか?重要なキーワードのわかりやすい解説や「新聞記事で学ぶ」というコーナーとともに、食や農に関わる人が知っておくべき貿易ルールを基礎から学ぶ。
目次
食と農の貿易ルールを学ぶために―貿易はなぜ行われるのか
第1部 世界共通の貿易ルール―GATTからWTOへ(GATTの歴史と基本原則―「地産地消」も国際ルールに違反するのか;GATTウルグアイ・ラウンド農業合意―米の関税はなぜ例外になったのか;WTO農業協定の実施状況―輸出規制はなぜやめられないのか;WTO協定下の重要品目の貿易制度―米の輸入でなぜ赤字が出るのか;WTOドーハ・ラウンド交渉―多国間の交渉はなぜまとまらなくなったのか ほか)
第2部 二国間・地域間の貿易ルール―FTA/EPAとTPP(世界のFTAの動向―FTAはなぜ急速に増えているのか;日本のEPAの動向―日本のEPAは他国のFTAとどう違うのか;環太平洋パートナーシップ(TPP)協定―TPPはなぜ大きな議論を呼んだのか
日EU経済連携協定(日欧EPA)―日本産が「カマンベール」を名乗ってもよいのか
メガFTA時代の日本の食と農―私たちはどう対応すべきか)
著者等紹介
作山巧[サクヤマタクミ]
明治大学農学部教授。1965年岩手県生まれ。岩手大学農学部卒業、ロンドン大学優等修士(農業経済学)、サセックス大学修士(開発経済学)、青山学院大学博士(国際経済学)。1988年に農林水産省に入省し、外務省経済協力開発機構日本政府代表部一等書記官(在フランス)、農水省国際部国際経済課課長補佐(WTO農業交渉を担当)、国連食糧農業機関エコノミスト(在イタリア)、農水省国際部国際交渉官(日スイスEPA交渉、TPP参加協議等を担当)等を経て、2013年から明治大学農学部准教授。2018年に現職に就任し、カリフォルニア大学デイビス校訪問研究員(在アメリカ)を歴任。専門は貿易政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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