内容説明
3・11による深刻な被害に向き合った時、倫理学の視点も大きな転換に迫られた。私たちは未来へ向けて何をすべきか?3・11、そして原爆投下の問題も絡めつつ歴史問題も含めた世代間倫理を模索する。改訂版では震災前後の対話型ワークショップについて論じた章が加わる。
目次
第1部 環境倫理から世代間倫理へ(ゼロ年代における環境思想研究の新たな展開;ゼール『自然美学』の倫理学的位置づけ;社会技術論からみた科学技術社会論)
第2部 世代間倫理の深化(3・11以降の弁神論的思考とシェリング;「ナガサキ」から「フクシマ」へ;「気づかう神」の世代間倫理―ヨーナスの自由論)
第3部 近接領域との対話(進化するファシリテーター―3・11以後に戸谷洋志『Jポップで考える哲学』を読むため;記憶のエンターテインメント化は避けられないのか―古市憲寿『誰も戦争を教えてくれなかった』と東浩紀編『福島第一原発観光地化計画』を読む)
著者等紹介
菅原潤[スガワラジュン]
1998年東北大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、日本大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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