内容説明
創立百周年の名門学園が抱える闇とは!?聖なる歌声は、狂気への入口―由緒あるミッション系学園中等部に転校してきた透花。合唱部に入部したことから、不穏な出来事が頻発し始めた。執拗なイジメ、許されぬ恋愛、自殺、そして猫の惨殺…調査の先に見えてきた学園の裏の顔は?そして、密かに続けられていた禁忌の実態とは?すべての鍵は、教頭だった父の死の真相。クリスマスの合唱祭で、すべての闇が明らかになる!
著者等紹介
モモコグミカンパニー[モモコグミカンパニー]
2015年に“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのメンバーとして活動を開始。2016年にメジャーデビューを果たすと、大ヒット曲を連発して各メディアで活躍を続ける。中でも著者は結成時からメンバーの中で最も多くの楽曲の作詞を担当。独自の世界観で圧倒的な支持を集める。2018年と2020年にエッセイを刊行。2022年には『御伽の国のみくる』で小説家デビュー。2023年のBiSH解散とともに作家活動を本格化させている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まる子
25
タイトルには『コーラス』とあるけれど、コーラスらしい事は合唱部と合唱際があるって事ぐらい。ミッション系スクールの小鳥遊学園。生徒の自殺、教師の病気、懺悔部屋と謎が多い。学園長、娘の紫音、彼女の兄である海音に何があるのか?逢沢(原田)家はなぜ援助を?蓮見くんは何かを隠してる?次々と起こる事件、謎が多いうえに、読んでいると「なんだ、この狂気は⁉️」状態💦学園サスペンス?モモコグミカンパニーの本なので、念のため読んでみたけれど…。中高生なら著者で読みたくなるだろうな。2023/11/05
takka@ゲーム×読書
14
REALITYにて紹介された本。著者のことについては全然知らないが、小説としては普通に面白かった。ミッション系の有名学校の中等部に転校してきた透花は、この学園を中心に巻き起こる気味の悪い出来事が巻き起こる。母親の宗教へのめり込む姿や学長の謎の行動が宗教と相まってさらに気味悪さを引き出していた。ただこの作品で伝えたかったことは、表面的なものだけで判断してはいけないということだったと思う。なぜそのような行動をしたのか、その背景には原因がある。ちょっとテンポが早かったのは否めないが、描かれていたと思う。2024/02/15
くらすけ
12
再読しました。透花に関して:思春期特有の親への複雑な感情が表現されていてリアルなキャラだと感じた。 エンディング:薄見君と透花の状況が対照的。薄見君より学長や紫音の方が酷い状況の方が納得感はありそうだが、テーマの許しの大切さを強調するために薄見君を使ったのかなと考えた。2023/08/24
カリスマ
10
BiSH解散後すぐに出版されたので、アイドル活動で多忙な時期に本書を書き上げたのだろう。学園もの、サスペンスなどを読むこと自体が久しぶりであり、文章もクセがなく読みやすいのでスラスラ読めた。ストーリー全体としての感想は、面白くないわけではないが、物足りなさを個人的には感じてしまった。エピローグで渡辺葉月の真相が明らかになったとき、「え、怖」と口にしてしまった。小鳥遊家の人間も他の登場人物もみんな狂ってるし、側から見れば透花は彼等に踊らされていただけかもしれない。作家として、今度のモモコグミに期待したい。2023/09/24
清掃員·D
10
処女作同様、キラキラしてません。 ドロッとサスペンス。 気持ち悪さが妙に心地よい。 モモコさんの心の奥に巣食う、ドロドロとした部分を前面に押し出した作品を読みたい‼️2023/08/11