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東北アジア研究専書
食をめぐる人類学―飲食実践が紡ぐ社会関係

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784812216101
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C3039

出版社内容情報



櫻田涼子[サクラダリョウコ]
育英短期大学准教授

稲沢努[イナザワツトム]
尚絅学院大学准教授

三浦哲也[ミウラテツヤ]
育英短期大学准教授

内容説明

「食べる」という行為を足がかりにして、各地域社会で人々がどんな社会関係を取り結んでいるか、家族・親族関係にもこだわりながら考察。また、東南アジアの諸研究を土台に東アジアやオセアニアの事例を論じた地域研究でもある。今後の食文化研究の可能性を高める意欲的な書。

目次

“食べる”という社会行為をめぐる人類学
第1部 食が維持する/断絶する信仰のつながりとコミュニティ(死者への供食、死者との共食―香港新界の儀礼にみる関係性の維持と断絶;女性たちが創りだす多様な「菜食」―ベトナムのカオダイ教コミュニティにおける女性信者たちの「親密性」と協働;ムスリム青年はいかに食べるか―東南アジア・イスラーム学習の共同体における食事情)
第2部 飲食が構築する社会関係のダイナミズム(酒がつなぐ人間関係―東マレーシア・ドゥスン族社会の酒宴;共に調理して、親族になる―祝宴の準備作業からみるスンダ人の社会関係;住宅内のどこで、だれと、どのように食べるか―マレーシア華人社会の正月菓子「年餅」から浮かびあがる社会関係)
第3部 差異化とつながりの食文化(「食べる」茶の生むつながりとへだたり―広東省汕尾の鹹茶の事例から;「母親」の声を耳にするとき、お前の胸は痛むだろう―ニューギニア高地における豚肉の贈与の拒絶と血縁関係;石蒸し料理にみる食縁―オセアニアの支え合いの贈与交換と自然認識)

著者等紹介

櫻田涼子[サクラダリョウコ]
育英短期大学現代コミュニケーション学科准教授。主な著作は、共編者にRethinking Representation of Asian Women: Changes,Continuity,and Everyday Life,Palgrave-McMillan,2015,『「華人」という描線―行為実践の場からの人類学的アプローチ』(風響社、2016年)

稲澤努[イナザワツトム]
尚絅学院大学総合人間科学部准教授。主な著作は、単著に『消え去る差異、生み出される差異―中国水上居民のエスニシティ』(東北大学出版会、2016年)、共編著に『僑郷―華僑のふるさとをめぐる表象と実像』(行路社、2016年)

三浦哲也[ミウラテツヤ]
育英短期大学現代コミュニケーション学科准教授。主な著作は、「東マレーシア・ドゥスン族の信仰と日常生活」(『アジア遊学』89合、2006年)「グローカルな飲酒文化の形成に関する文化人類学的研究―ボルネオ先住民社会の事例から」(『財団法人たばこ総合研究センター助成研究報告』2008年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

8
2017年刊。東南アジア・オセアニアをフィールドとして、文化人類学の立場から「食」がいかにして関係性を構築あるいは差異化するかを論じたもの。東マレーシアの事例で、SARSの流行が酒宴のありようを変えていくとの指摘が興味深く、コロナによって「共に食べる」こと自体がNGとなってきたとき、こうした関係構造がどう変容するのかが気になります。本書の続編、2021年バージョンを読んでみたいところ。2020/12/01

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