内容説明
クラス全員が、手作りの楽器を持って演奏する姿が想像できますか?長野県で30年にわたって実践されてきたみごとな教育、その全容が、シュタイナー教育の第一人者らの手によって、明らかにされる。明治以来の、弦楽器教育不在の日本の学校教育に変革を迫る、画期的な教育―すべての子ども・市民に弦楽器を。
目次
1 楽器作りと合奏は最高の教育
2 楽器作りと合奏の教育を支える子ども観
3 楽器作りと合奏の教育的な意義
4 小学生の楽器作りと合奏―宮澤由英教諭のバンドーラ作りと合奏の教育実践
5 保護者と子どもは、バンドーラ作りと合奏をどう思ったか
6 教員をめざす大学生の楽器作りと合奏―同志社女子大学現代こども学科の取組み
7 市民・主婦サークルの楽器作りと合奏
8 小学校・大学生・市民の手作り楽器の交流合奏会―バンドーラ・カンタービレ
9 楽器作りと合奏の教育三〇年の歩み―中澤準一による、バンドーラ作りと合奏の誕生と発展
10 広がる楽器作りと合奏の教育―大阪の金蘭会高等学校・中学校の取り組み
著者等紹介
広瀬俊雄[ヒロセトシオ]
1942年生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。広島大学名誉教授。現在、同志社女子大学現代こども学科特任教授。1990~91年、ウィーンに留学し、ウィーン・シュタイナー学校と幼稚園の教育実践と成立史を調査・研究。1997年以来、楽器作りと合奏の教育の研究を推し進めつつ、この教育の普及活動に力を注ぐ
藤林富郎[フジバヤシトミオ]
1954年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。千里金蘭大学教授を経て、現在、金蘭会高等学校・中学校校長、金蘭会学園理事長。1985年オーストラリアに留学し、キャンベラ大学大学院(英語教育専修科)修了
池内耕作[イケウチコウサク]
1971年生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、茨城キリスト教大学文学部児童教育学科准教授
広瀬綾子[ヒロセアヤコ]
1977年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。現在、兵庫県立ピッコロ劇団劇団員、京都教育大学教育学部非常勤講師
広瀬悠三[ヒロセユウゾウ]
1980年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程に在学し、ドイツ・ヴュルツブルク大学に留学中。日本学術振興会特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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