内容説明
もっと奈良を知りたい。訪れるたびに感じる、旅行ガイドの奈良本には書き込まれていない奈良の「何か」―4つの「視点」―を一つずつ形にして編んだ「三冊目の奈良本」。各章にちりばめた「奈良小景」では、海外との比較や現代的なトピックなど、さまざまな奈良の横顔をコンパクトな視点で紹介している。
目次
第1部 奈良という舞台(「古都」奈良の誕生―奈良公園、平城京跡ほか;GISで描く郊外の奈良、奈良の郊外―学園前周辺ほか全県 ほか)
第2部 生活と風景(歩いて楽しむ、なら町―奈良市なら町界隈;消えた川の記憶―ならまち率川物語―猿沢池からJR奈良駅 ほか)
第3部 過去からの贈り物(都のある空間―平城京域;法隆寺に映る文化財保護史―法隆寺 ほか)
第4部 非日常の空間(社寺曼荼羅を見る/歩む―興福寺、春日大社、東大寺;レジャーランドと奈良―生駒山上、奈良市北部)
奈良歩きガイド(奈良のおまつりガイド;奈良のミュージアム案内 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
45
このガイドは観光案内ではなく、奈良の歴史や風土、地理的な部分から奈良を特性を分析した本である。観光都市になった背景や地域医療、河川等、奈良を表面からではなくその深層部から見つめる本で、とっても読みやすく分かり易くで、奈良好きにはたまらない本。2021/11/28
Shoji
44
一般的な奈良観光ガイドには載らない奈良について、奈良女子大学の先生方が書かれています。良く知られる奈良は、東大寺や興福寺、法隆寺や吉野だと思いますが、この本は一味違います。例えば、世界遺産に登録されている埋蔵文化財は平城京跡だけである。とか、かつて奈良に存在した米軍向けの特殊慰安施設の話や奈良ドリームランドの往時の活況など。こんなニッチなお話がたくさん載っています。読み物としても面白かったです。 2020/01/05
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
6
読む動機となった、奈良の歴史の成り立ちなどの部分より、近代以降のレジャーランドの開発や、戦後の「特殊慰安施設」の項が面白く、印象に残った。2017/10/20
たか
4
このシリーズ東京と神戸もチェックしたい。2022/01/03
A
3
戦後の奈良の部分を興味深く読んだ。2023/07/10