ダム建設をめぐる環境運動と地域再生―対立と協働のダイナミズム

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  • サイズ A5判/ページ数 328p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784812204221
  • NDC分類 517.7
  • Cコード C3036

内容説明

本書は、ダム建設計画をめぐる地域コンフリクト(紛争)の社会学的分析をつうじて、21世紀初頭の今日にいたるまでの日本の河川政策および環境運動の変遷とその特質を明らかにし、政策過程と地域再生に関する課題と展望を示すものである。

目次

開発問題の研究動向と環境社会学の視点
第1部 日本の河川政策と環境運動の展開(河川政策の変遷とダム建設;日本におけるダム建設問題と環境運動)
第2部 宮城県・新月ダム建設計画をめぐるコンフリクト過程(ダム建設計画をめぐる対立の構図とその変容―運動・ネットワークの形成と受益・受苦の変化;「森は海の恋人」運動の生成と展開―運動戦略としての植林活動の行方;ダム建設計画の見直しをめぐる審議過程―「中止」はいかに決定されたのか;上流地域における地域づくりの誕生と「地域環境」の構築―岩手県室根村の事例から)
第3部 環境運動の「成功」と地域再生への隘路(放置された巨大ダム建設計画と地域社会の対応―大分県大野町・矢田ダム建設問題;ネットワーク型運動の展開と内発的発展の模索―徳島県木頭村・細川内ダム建設問題)
河川政策の「セカンド・ステージ」への展望と課題―「もうひとつの専門性」の存在と可能性

著者等紹介

帯谷博明[オビタニヒロアキ]
立正大学文学部講師、博士(文学)。主専攻、環境社会学。1973年奈良県生まれ。1995年大阪大学法学部法学科卒業。大手損害保険会社勤務を経た後、1998年東北大学大学院文学研究科博士課程前期(社会学専攻分野)入学。2003年東北大学大学院文学研究科博士課程後期(社会学専攻分野)修了。(2000年~2003年日本学術振興会特別研究員(DC1))。同年、立正大学文学部講師
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