ディープ・エコロジー―生き方から考える環境の思想

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  • サイズ B6判/ページ数 297,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784812200315
  • NDC分類 519
  • Cコード C3010

内容説明

大量生産・大量消費の社会のままでエコロジカルな未来を実現できるのだろうか?アルネ・ネス、ゲアリー・スナイダー他によるディープ・エコロジーの基本的テーマを扱った12章。

目次

序 深いエコロジー運動とは何か―ディープ・エコロジー運動の誕生と展開(井上有一)
第1部 アルネ・ネスの思想(シャロー・エコロジー運動と長期的視野を持つディープ・エコロジー運動(アルネ・ネス)
エプロン・ダイアグラム(アルネ・ネス)
自己実現―この世界におけるエコロジカルな人間存在のあり方(アルネ・ネス)
ディープ・エコロジー運動のプラットフォーム原則(アルネ・ネス;ジョージ・セッションズ)
アルネ・ネス―理論と実践の統合(ジョージ・セッションズ))
第2部 ディープ・エコロジー思想の展開(パラダイムの転換―技術主義から地球主義へ(アラン・ドレングソン)
ディープ・エコロジーのプラットフォーム―新たな提案(デイヴィッド・ローセンバーグ)
エコロジカルな自己(ビル・ディヴォール)
土地に根ざして生きる(ゲアリー・スナイダー)
儀式の意味―地域の土地とのコミュニケーション(ドロレス・ラシャペル)
自然との和解―エコロジーはなぜフェミニズムを必要とするのか(パッツィ・ハレン)再考 エコロジカルな意識の四種類(ジョン・ロッドマン)

著者等紹介

ドレングソン,アラン[Drengson,Alan]
カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州ヴィクトリア、ヴィクトリア大学名誉教授(哲学)。『環境の危機を超えて』『技術の現実』などの著者

井上有一[イノウエユウイチ]
京都精華大学人文学部環境社会学科教授(環境論)。共著に『共感する環境学』(ミネルヴァ書房)、『講座人間と環境12 環境の豊かさをもとめて』(昭和堂)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Saiid al-Halawi

5
「人間の特殊性をつくり出しているとされる社会組織、言語、文化的行為をはじめとする特徴もまた、自然の世界の延長にすぎない。」(p.204) 資料として巻末に収録されてる「エコフォレストリーについて」が、話題を絞ってるだけにおそらく一番直接的でわかりやすい。2014/02/02

みか

2
ディープ・エコロジーは、我々の価値観そのものの転換を図る「深い」問いかけを試みています。アルネ・ネスの実際の生き方(ライフスタイル)は私に大きな示唆を与えてくれました。彼の実践は先進国において環境正義のために活動している人々と同様あるいははるかにラディカルです。ブクチンがソーシャル・エロロジーによって実現しようと試みたものは、実はネスが実践していたものと、全く同根なのかもしれません。2008/04/21

taming_sfc

2
ドレングソン, アラン、井上有一両先生による2001年初版の編著。生物多様性に脚光が集まる現在、ディープ・エコロジーの思想にも注目が集まっている。本書には、ディープ・エコロジー(運動)の唱道者とも言えるアルネ・ネスの読むべき論文が多数入っており、資料的価値も非常に高い。第2部では、ディープ・エコロジーの思想を元に、フェミニズムや、リージョナリズムなど多方面への議論が展開されている。上記の意味において、本書はディープ・エコロジーの生い立ちから現在までをバランスよく編みこんだ良書であるといえよう。2010/10/12

Yoshi

1
エコロジーを科学的、工学的なアプローチをするシャロ―と、人間の奥深く、思想からアプローチするディープに分け環境を再考する。 それに関する論文集のようだった。 ディープエコロジーという概念はアルネ・ネスという人が祖でスピノザや老子などを軸に人間中心的な考え方を辞めそこから拡張し繋がる事を重視する考え方と大きくとらえた。 環境思想は自分的に一番しっくりくる半面、偽善的な要素も含むことが多くよく言われる多様性などは本当の意味でそれができるかという壁にぶち当たる事が多い。 更なる学びを求めていこうと思っている。2020/11/24

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