内容説明
昭和10年代の日本に特異な光芒を放った伊東静雄。存在の根底を問う凛冽な抒情で知られるが、困難な時代に書き継がれた詩篇には、生と死の交錯の陰で小さきもの、かそけきものへの眼差しが深く刻印されている。没後70年、戦時下の抒情をあらためて問い直す。
目次
1章 伊東静雄―戦時下の抒情を考える
2章 『春のいそぎ』を読む
3章 『草花』を読む
4章 伊東静雄とその時代
5章 “わがひと”を巡って
資料紹介『定本 伊東静雄全集』未収録散文一篇―翻刻と解題
著者等紹介
青木由弥子[アオキユミコ]
1972年東京生まれ。2015年第24回詩と思想新人賞受賞。所属「千年樹」「ERA」同人、「Rurikarakusa」発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。