内容説明
かけがえのない人間尊厳・人間信頼の科学に基いて、どのような重い障害があっても、すべての子どもが発達することを、保育実践のなかで明らかにしてきた“さくら・さくらんぼ保育園”の障害児保育!
目次
さくら保育園の障害児保育の始まり
さくらんぼ保育園の障害児保育の始まり
発達遅滞児A子の発達とさくら・さくらんぼの保育実践
全盲(先天性白内障)のY子の発達
自閉的傾向児D君の発達
自閉症児を保育して学んだこと
血液不適合による発達遅滞児K子の発達
集団の中で育った発達遅滞児H君
はじめて保育した脳性マヒ児S君の発達
進行性筋ジストロフィーのK君の発達
ダウン症児Kちゃんの発達
「ダウン症」の子の親として―第二さくらの二年間
障害児父母の会―さくらんぼ会の活動
著者等紹介
斎藤公子[サイトウキミコ]
1920年‐2009年。保育実践家。富山市生まれ。東京女子高等師範学校にて、倉橋惣三の指導を受け、戸倉ハルより「リズム表現」を学ぶ。のちに「律動」を西垣都美に、「リトミック」を小林宗作に学び、独自の「リズムあそび」を生み出す。宮武辰夫から知的障害のある子どもの描画について教えを受けた。1956年、埼玉県深谷市に「さくら幼児園」開園。統合保育の映画の記録「さくらんぼ坊や」シリーズが製作され、1986年「アリサ ヒトから人間への記録」が文部省特選。斎藤公子の保育実践は“さくら・さくらんぼ保育”として全国に広がった。晩年、オランダから来日した重度の脳性麻痺の子どもの保育にも尽力し、2003年には「第7回内藤寿七郎国際育児賞希望大賞・生命の尊厳賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。