内容説明
グールドの「月光」に衝撃を受けた少年は、ピアニストへの道をまっしぐらに進む。イタリアへ、ドイツへ。ある日、右手を襲った難治の病、そして再起…。左手のピアニスト・智内威雄がその足跡を語り、音楽史に刻まれた左手の名曲を伝える。
目次
第0話 響きを創造する―プロローグ
第1話 ピアノの下にゆりかご―ピアノが子守歌だった幼少期
第2話 早朝練習とラジコン・マニュアルの日々―小学生のころ
第3話 没頭少年と疾走するピアノ―思春期の挑戦
第4話 図書館が世界への扉だった―聴きまくり弾きまくる高校生
第5話 イタリアへ、ドイツへ―ピアニストへの道を選ぶ
第6話 ジストニアから学んだこと―留学時代、難病から再起まで
第7話 左手のピアニストへの道のり―関西に移り住むまで
第8話 「左手のアーカイブ」の活動―ピアノのための道をつくる
著者等紹介
智内威雄[チナイタケオ]
1976年、埼玉県蕨市生まれ。東京音楽大学ピアノ演奏科コース卒業。大学在籍中にミラノにても研鑽を積む。日本では小林出氏と前島園子氏に、ミラノではアニータ・ポッリーニ氏とアダ・マウリ氏に師事。2000年、ドイツ・ハノーファー音楽大学に入学。E.S.ネックレベルク教授に師事。グリーグ国際コンクール入賞、マルサラ国際コンクール3位入賞。留学中に局所性ジストニアを右手に発症するが、スクリャービンの「前奏曲」と「夜想曲」、バッハ=ブラームスの「シャコンヌ」など左手の音楽世界と出会い、左手のピアニストとして音楽活動を再開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Sayaka
月華
gontoshi