内容説明
学力低下論から若者批判にまで発展した「ゆとり」言説は、いつ、どのように広まったのか。団塊・新人類・ロスジェネなど、数ある世代論とは何がどう違うのか。「ゆとり教育」と呼ばれる学習指導要領は、何をめざしたのか―。教育と社会のホントの話。
目次
第1章 朝日新聞にみる「ゆとり」言説の変遷(二〇一二年版PISAの報じられ方;八〇年代からの「ゆとり」言説 ほか)
第2章 「ゆとり」批判の政治性(ラベルを上書きする試み;世代論の虚しさ ほか)
座談 「ゆとり世代」と勝手に呼ばれてしまった当事者たちのちょっと真剣な議論
第3章 教育施策のコンセプトを読む(そもそも「ゆとり教育」って、なに?;新学力観という原石―主体的思考・判断・表現の尊重 ほか)
第4章 「ゆとり教育」の正体(九八年改訂学習指導要領の特徴;九八年改訂学習指導要領が「ゆとり教育」と呼ばれたとき ほか)
対談 「ゆとり」批判とは何だったのか、その先に何が見えてきたのか―世代の葛藤をぬけて共生社会へ
著者等紹介
佐藤博志[サトウヒロシ]
1970年生まれ。筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。博士(教育学)。著書に『オーストラリア学校経営改革の研究』(東信堂、2009年、日本教育経営学会学術研究賞)などがある
岡本智周[オカモトトモチカ]
1971年生まれ。筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。博士(文学)。著書に『国民史の変貌―日米歴史教科書とグローバル時代のナショナリズム』(日本評論社、2001年、第1回日本教育社会学会奨励賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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