内容説明
本書は持続可能な社会システムの構築に向けて、社会学の視点から主としてコミュニティの創発性を重視した地域発展の方向性を探ったものである。
目次
1 パラダイム・シフト(地域理論のパラダイム革新―コミュニティ社会学のジレンマを超えて;コミュニティ問題と新たな視座―持続可能な社会システムに向けて;ボーダレス時代のコミュニティ―脱近代における展望;持続可能な環境の時代へ―エコ・コミュニティによる地域戦略)
2 コミュニティ・アクション(農村景観と社会的ジレンマ―美瑛町の幻想空間をめぐって;リゾート開発と沸騰するコミュニティ―湯布院町の持続可能なまちづくり;河川開発とコミュニティ―松倉ダム建設問題を追って;シンボルの動揺と再生―米沢織物から先端産業の町へ;維新の企業城下町―室蘭ルネサンス運動の展開;物語としてのコミュニティ―函館市民創作野外劇に意義;コミュニティと多元的現実―中新田縄文太鼓と時間の風景;風景のまなざし―小樽運河における生活者とよそ者;エコ・ミュージアムの現在―山形県朝日町と釧路湿原からの検証)
著者等紹介
大山信義[オオヤマノブヨシ]
札幌国際大学人文・社会学部教授。北海道大学文学部教授などを経て現職。専攻は地域社会学・生活史の社会学。著書に『鶴が消えた村』(北海道新聞社)『船の職場史:造船労働者の生活史と造船業労使関係』(御茶の水書房)『社会問題』(共編・東京大学出版会)『地域社会と地域問題』(共著・梓出版社)『社会変革の挑戦』(共訳・ミネルヴァ書房)『基礎社会学』(共著・川島書店)『観光の島・北海道』(共著・中西出版)『清流松倉川』(共著・幻洋社)
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