内容説明
本書では、物語と呼ばれるジャンルを叙事詩の歴史にまで遡ってその特質を主としてジャンル論的な観点から考察し、さらに叙事詩の進化した形態である近・現代の小説の構造をさまざまな手法で分析することが試みられる。すなわち語りの形式、語り手の機能、視点、物語り状況、物語の時間構造、体験話法や内的独白といった技法の問題など、種々の具体的側面が明らかにされることによって、小説という形式に内包される可能性が探られる。第4章は、具体的な作品を対象にしてのテクスト分析と解釈の実践である。
目次
第1章 言説とフィクション
第2章 物語における「語り」の形式
第3章 物語における時間構造
第4章 テクスト分析と解釈
第5章 コミュニケーションと物語理論
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