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内容説明
微かな音をたてて、灰色の空から細かい雨が落ちてきて、あたりを煙らせた。橋のたもとにMが立っていた。雨はスクリーンのように、Mとボクの間を隔てていた。桜の花びらが舞っていた。「やっと会えたね」ささやきが聞えた。Mの姿は雨といっしょに消えた。
著者等紹介
福井蓮[フクイレン]
東京都出身。小学生の時、学校の七不思議のうち、4つを体験したことがある。それ以来、心霊現象、怪談、オカルトなど不可思議な現象を探求し続ける。特技:タロット占い。2012年深川てのひら怪談コンテスト佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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