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内容説明
夜の山道で偶然見つけた古びた電話ボックス。その電話ボックスが、過去へと続く不思議な扉を開けてくれた。もしも、昔に戻って、もう一度人生をやり直すことができたなら。かつて別れた人と、もう一度出会うことができたなら。そんな不可能な願いが、一本の電話から現実になっていく…(「長距離電話」より)。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。日本機械学会に勤めていた1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞して作家デビュー。1978年、『三毛猫ホームズの推理』がベストセラーとなって作家専業に。『セーラー服と機関銃』は映画化もされて大ヒットした。多彩なシリーズキャラクターが活躍するミステリーのほか、ホラーや青春小説、恋愛小説など、幅広いジャンルの作品を執筆している。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞。2016年、日本社会に警鐘を鳴らす『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。2017年にはオリジナル著書が600冊に達した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
130
懐かしさでいっぱいになる一冊。読み始めてすぐに、懐かしさで、安心感でいっぱいになった。あぁ、赤川さんだ。このちょっと生活に疲れた中年男性の描き方や、年頃の少女が見せる大人びた顔。いたずら心。人の悪意。それらが貪るように赤川作品を読んでいた時の遠い記憶を刺激した。そしてただただ物語の流れに身を委ねられるこの安心感がやっぱり良い。表題作の「長距離電話」が一番好きかな。大切なものは何か…物語の運び方、せつなさ、優しさが良かった。このラストシーン、そう、これも赤川さんらしいんだよね〜と、自然と頰が緩んだ。2020/06/23
げんちゃん
120
赤川次郎さん2作目。今回も楽しませて貰いました🙌個人的には最後の賞のお話しは好きだったし、最初のお話しも印象的で良かったと思います。前回と同様字が大きくて読みやすかったです✨赤川次郎さんの世界観は好きなので読んで行きたいと思います!2020/02/10
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
73
これ表紙のデザインも良いのにハードカバーで重い。折角のデザインだし、文庫本なら揃えたいのに文庫本が無い(¯―¯٥)2019/09/11
モモ
43
短編集。「長距離電話」は山道で車が故障し、偶然見つけた電話ボックス。近くに住む高校時代の親友に電話をすると、その声と話の内容は20年前のものだった。過去に繋がることを知り、男が取った行動は…。「怪物」は、中3の和美は軽い気持ちで「お父さんに女の人がいます」と書いた手紙を友人の家に出す。その結果壊れてしまう家庭が出て…。出てくる男性が自己中すぎたり、パワハラだったりで鼻につくが、話は面白い。シリーズで読んでみよう。2020/05/26
ゆっき
21
赤川次郎さんホラーの迷宮第四弾。十円玉でかける電話ボックスや土曜日授業、当たり前だった昔がとても懐かしかったです。今回は現実にもありそうな無邪気な悪意が不幸をもたらす「怪物」が一番恐ろしかったです。ただシリーズ全体を通して児童書のわりに児童向けではない作品が多くて少し残念でした。2020/05/05