内容説明
また会うかもね。もしかしたら。雨が降ったら―。雨の朝、静かな庭で2人は出会った。靴職人を志す高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野。迷いながらも前に進もうとする2人は、どこへ足を踏み出すのか。圧倒的な支持を受けた劇場アニメーション『言の葉の庭』を、新海誠監督みずから小説化。アニメでは描かれなかった人物やエピソードを多数織り込み、小説版ならではの新たなる作品世界を作り上げた傑作。
著者等紹介
新海誠[シンカイマコト]
1973年長野県生まれ。アニメーション監督。2002年、ほぼ1人で制作した短編アニメーション『ほしのこえ』で商業デビュー、注目を集める。その後『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』で国内外で数々の賞を受け、2016年公開の長編アニメーション『君の名は。』は記録的な大ヒットとなった。自身の監督作を小説化した『小説 君の名は。』『小説 言の葉の庭』『小説 秒速5センチメートル』で、小説家としても高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りー
13
わー。なんか。読みながら顔が赤らんでしまいました。頁を閉じた瞬間、自分の中に残っている瑞々しさにちょっとびっくりする感じ。靴職人志望の高校生男子と、一回り年上の美女が、雨の公園の東屋で出会い、互いに知らず、恋に落ちる。名前も知らない彼女からは「鳴神の」と、万葉集の歌が。これは相聞歌で、返歌があると彼が気付く。恋―孤悲。映画ではこの二人がメインだったようですが、小説版は二人の周辺の色々な恋が書かれ、各章末にそれぞれ万葉集の歌が引用されています。物語と歌とが互いの命の色を引き出していて、ステキでした。2019/06/04
シナモン
2
こちらの小説版も映像化してほしいです。新宿御苑にとっても行きたい!2020/08/03
源次/びめいだー
1
新海誠監督のアニメ映画を、監督自身がノベライズ。面白かったです。2025/01/18
あお
1
☆4