内容説明
アメリカの貧しい家庭に生まれ、勉強することさえままならなかった女の子、ルース。ルースはまわりの反対をおしきって大学に進学し、苦労のすえに弁護士になります。弁護士になってからも、ルースが経験したのは、ひどい男女差別という厚い壁でした。しかし、けっしてあきらめずに差別に立ち向かったルースは、大統領の心をも動かす、アメリカの正義と平等を象徴する女性となっていったのです。知性と努力でアメリカ合衆国の最高裁判事になった女性、ルース・ギンズバーグの伝記絵本!
著者等紹介
ウィンター,ジョナ[ウィンター,ジョナ] [Winter,Jonah]
テキサス州生まれのノンフィクション絵本作家。これまでに30をこえる絵本を書いている。『大統領を動かした女性 ルース・ギンズバーグ―男女差別とたたかう最高裁判事』はニューヨークタイムズの2017年ベスト絵本に選ばれている
イナースト,ステイシー[イナースト,ステイシー] [Innerst,Stacy]
ロサンゼルス生まれのイラストレーター。10冊近い絵本のイラストをかいているだけでなく、印刷物、放送メディア、ウェブなど幅広い分野に作品を提供している。受賞歴多数
渋谷弘子[シブヤヒロコ]
東京教育大学文学部卒業。27年間県立高校で英語を教えたのち、翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
137
先日、彼女についての番組を観て、恥ずかしながら初めて知った。亡くなるまで最高裁の判事。その事よりも惹かれたのは、彼女の話し方。穏やかに、説得力を持つ言葉をゆっくり選んでかすかに微笑みながら話す。強い人はとても穏やかであり、自信があるから攻撃的にならないのだと確信させてくれるような 話し方だった。そんな人を紹介してくれる絵本。彼女を知っている人にはとても訴えかけるものの、初めて知る子供にもきちんと伝わるかなと少し心配。私も穏やかに強くありたいと思う。2021/01/18
とよぽん
59
映画『RBG最強の85歳』を見逃していたが、図書館で絵本を見つけた。ユダヤ人であることで受けた差別、学校や就職、仕事の面で受けた男女差別、それらと戦い、70年代女性の権利拡大に大きく貢献したルース。彼女は決してあきらめなかった。他の人たちに自分の限界を決めさせたりはしなかった。ゆえに、ルースはアメリカの正義の象徴となった。彼女の母親の励まし、夫の理解や協力も支えになっていたと思う。「男女差別は、女性だけでなく男性をも傷つける」という言葉が特に印象に残った。2020/04/12
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
54
伝記絵本。女性が虐げられた男女差別の時代に、知性と知尊厳などを持ってたたかい続けたアメリカ最高判事。不勉強で、この絵本を読むまで存じ上げなかった。望む教育を受けられず、娘を応援していた彼女の母。いつも彼女の中でいた事が励みになったと。夫や家族の支えもあり、支える人がいる事の大切さ、努力する事、色々学べるし感じられる1冊。2020年9月に没。2021/06/16
Nobuko Hashimoto
42
女性が大学に進学したり働いたりすることが大幅に制限されていたころから、知性と努力と慎重かつ丁寧な仕事で、自身の道を拓き、性に基づく差別を一つ一つ解消していった法律家、RBGの伝記絵本。さすがの汐文社!またしても汐文社!いい本出されますね~。絵もご本人に似ています。映画「RBG最強の85才」https://chekosan.exblog.jp/30230932/ と「ビリーブ未来への大逆転」https://chekosan.exblog.jp/30229387/ どちらもとても良かった😢2020/10/25
たまきら
40
娘は興味を持たなかったので、オカンだけ。いやあ、なんと素敵な女性がいることか。様々な戦い方があるということが表現されていて、すごくうれしくなりました。5年生ぐらいになったらもう一度読んでみたいなあ。2020/07/01