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内容説明
女房はそれを拾った。とてもきれいだったからだ。京極夏彦のえほん遠野物語。百年をこえて語りつがれる「怪談の原点」が絵本でよみがえる。
著者等紹介
柳田国男[ヤナギタクニオ]
1875年、兵庫県生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の基礎を確立。51年、文化勲章受章。62年、没
京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年生まれ。北海道小樽市出身。世界妖怪協会、全日本妖怪推進委員会肝煎。古典遊戯研究会紙舞会員。お化け大學校・水木しげる学部教授。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞長編部門、1997年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花賞受賞。2000年桑沢賞受賞。2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞受賞。2004年『後巷説百物語』で直木賞受賞。2011年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞受賞
近藤薫美子[コンドウクミコ]
大阪府生まれ。製菓会社企画室を経て絵本作家になる。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
182
京極さんの遠野物語からの絵本の2冊目です。前は河童の話ですが、今回は山奥の桃源郷のような場所に迷っていってしまったにょうぼうの話でした。色が白黒の多いのが現実で、カラフルなのが迷い家ということでわかりやすい表示になっています。遠野物語をこのような絵本にしてくれて楽しんでいます。2016/10/22
馨
152
遠野物語シリーズの絵本。ホラーではなく良い話でした。迷い家に行った女性が心優しい人で良かった、幸せになってよかったと思える作品でした。こういう慎ましい気持ちが人には必要なんだろうと思います。2017/08/20
ケイ
150
山は怖いなあ、はかり知れないなあ。奥へ迷い込んだら大変だ。とくに遠野あたりの山では、気を付けないといけない。木には顔があるように思えたのは幾つまでだったろう。フシやウロに何かあるように思えたのは。2016/10/04
gtn
98
民話は正直者や物欲のない者に幸福をもたらすパターンが多いが、三浦の女房は本当に欲がなかったのか。迷い家の幻影は、女房の煩悩のように思うのだが。2019/11/20
nuit@積読消化中
98
朝から『まよいが』を読んでほっこりしました。柳田国男さんの遠野物語を京極夏彦さんが絵本文にしてくれてるのがまた優しくて分かりやすい。そして近藤薫美子さんの絵が、これまた雰囲気にとても合っていて、よく見ると、色んなところに精霊たちが描かれていたりと和みます。岩手の遠野はもちろん、各地方に伝わる『まよいが』には以前から、なぜか心惹かれるものがあり、いつか私もどこかで迷いこんでみたいものだ。2016/07/16