内容説明
漁村に生きる女性たちの人生を訪ね歩いて23年。訪ねた離島・漁村は361ヵ所、話を聞いた人は延べ670人。それらの話は幸も不幸も含め、圧倒的に「異聞」に満ちた世界であった。本書はその最新の報告である。
目次
1 島一三景(最果ての島で暮らして―礼文島;北に幸あり―奥尻島;三陸の海女たち、そして大震災後―網地島;磯漁に生きる―城ケ島;島に銭湯があった―答志島 ほか)
2 海女の岸辺(日本最北の海女―松前町静浦;海女と海士が憩う浜―白浜町白浜;安乗の海女小屋を訪う―阿児町安乗;波面がはじける海で―志摩町越賀;鐘崎は海女二人―宗像市鐘崎 ほか)
著者等紹介
川口祐二[カワグチユウジ]
1932年、三重県に生まれる。70年代初め、いち早く、漁村から合成洗剤をなくすことを提唱。そのさきがけとなって実践運動を展開。88年11月、岩波新書別冊『私の昭和史』に採られた「渚の五十五年」が反響を呼ぶ。日本の漁村を歩き、特に女性の戦前、戦中の暮らしを記録する仕事を続けている。同時に沿岸漁場の環境問題を中心にエッセイを執筆。現在、NHKふるさと通信員、海の博物館(鳥羽市)評議員、三重大学客員教授、三銀ふるさと三重文化賞推薦委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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