内容説明
「日本酒で乾杯」というものの、その歴史はどこまで遡れるか。「お流れ頂戴」「固めの盃」など、日本酒を切り口に日本文化を語る。
目次
序 なぜいま「乾杯の文化史」研究か
第1部 日本の酒礼(王朝時代の酒礼と酒宴;江戸武家社会の酒礼;庶民社会の盃事;文明開化と乾杯)
第2部 比較の酒礼(中国の盃事と乾杯;朝鮮半島の酒礼と乾杯;台湾における乾杯)
著者等紹介
神崎宣武[カンザキノリタケ]
1944年生まれ。専門領域は民俗学。旅の文化研究所所長。東京農業大学客員教授。郷里の吉備高原(岡山県)では神官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tama
3
図書館本 著者のファン 民俗好き 江戸城では正月に参勤交代で江戸にいる大名から将軍が年賀を受けるが、全員(約200名)平伏の中、将軍只一人立ったままで「目出度い」と一言だけ言って去るそうな。一人で飲むのは欧州系。アジアでは「一人飲みはある種の病気だったり、反社会的な行為」「共食が原則(神・先祖・同族の目上)」。私は基本一人飲み(気を許した友人と飲むのも、基本お互いの一人飲み)なのだが、「ある種の病気」には少し心当たりがある。ケケケケ。2021/02/10
くらた
1
「酒の日本文化」では詳しく書かれていなかった、飲酒文化の定着、「乾杯」の歴史が様々な研究家によって論じられている。「文明開化と乾杯」が面白かった。2009/08/10