出版社内容情報
「東大・京大で1番読まれた本」で知られる〈知のバイブル〉の増補改訂版。2009年の東京大学での講義を新収録し読みやすい活字になりました。
内容説明
「東大・京大で1番読まれた本」として知られ、刊行以来40年以上読み継がれる“知のバイブル”の増補改訂版。2009年の東京大学での特別講義を新たに収録し、文字を大きく読みやすくした。自分の頭で考えたアイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは?―広い視野とシャープな論理で自らの体験をもとに提示し、圧倒的支持を得る「思考法」の入門書が「新版」で登場。
目次
1(グライダー;不幸な逆説;朝飯前)
2(醗酵 ほか)
3(情報の“メタ”化 ほか)
4(整理 ほか)
5(しゃべる ほか)
6(第一次的現実 ほか)
東大特別講義 新しい頭の使い方―『思考の整理学』を読んだみなさんへ伝えたいこと
著者等紹介
外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923‐2020年。愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論やエッセイを多数執筆した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yoneyama
10
娘が読んでいたので40年ぶりに読んだ。論文テーマや研究テーマの発想法について、見聞きしたもの集めたものを寝かしておくと自分の中で発酵する。そうしてできたものが新しいもの。ある程度の時間がかかる。眠ると、起きたときに整理されていることも多い。creativity is connecting of thingsという話と受け取る。40年も前の本だが、再販を重ねて100版を越えている模様だ。朝飯前の性能の高さを長引かせたいから朝飯は昼まで食わないって、面白いわ。2025/10/14
もべ
7
①思考には空腹がよい。いかに「朝飯前」の時間を長くするか。→朝食を抜く。 ②どれだけ学んでも、無限に未知がある。その分、使わない知識は捨てていかないと知識メタボリックに陥る。思考力や活気に悪影響。 ③桃太郎の話はインブリーディング(近親結婚)を戒める教訓を含む?2024/07/30
Hiromi Okamoto
4
レビューを読ませてもらって そういうことだったのかと感じています 確かにグライダー教育をがっちり受けてきた世代ですから 今の若いスタッフの自由な発想やスピードに納得しました2025/09/16
山
4
朝起きた時の頭は、睡眠により知識が整理されてスッキリしているから物を考えやすい。同様に、知識ばかり溜め込んでも柔軟に思考できなくなるから、適度に忘却していく必要がある。生まれた思考はメモをとって暫く置いておくと、時間が経って見返した時に自分にとって重要なものとそうでないものに分別されている。1つの事をずっと考えるよりは、時間を置いて違う事をしたりいろんな人に会ったりした方が面白いものが生まれる。また、文章は頭の中で考え続けるのではなく、書き出してみると意外と進むし新しい論理が生まれることもある。2025/09/06
蒼都羽月
4
卒論や修論を書く頃に手に取っていたら、もっともっと書くことを楽しめたのかな。あの頃、私がしていたのは「考える」だったのか「思う」だったのか。もしかしたら「知る」だけだったのかもしれない。頭の中は常に言葉が溢れかえっていて、絶え間ないひとり会議で睡眠時間がいくらあっても足りないくらい脳を稼働させ続けているけれど、これから先はまた違った負荷のかけ方ができるかもしれないと思うと楽しみでならない。2025/07/05




