内容説明
編者らは、地質的要因により地圧が作用して変状した既設の山岳トンネルを対象とし、岩盤力学的立場から(1)関係事業者からのトンネル変状事象の収集、(2)変状事例の岩盤力学的立場からの分析、(3)変状メカニズムの考察、(4)変状現象の解析手法によるシミュレーションなどを調査・研究することにより、変状トンネル対策工設計のあり方について提言を行うことを目的として活動を進めてきた。本書においては、各事業者、トンネル管理者の理解と協力により、多数の変状事例および対策事例を掲載することができ、トンネルの変状を岩盤力学的立場から考察することができた。
目次
第1章 はじめに
第2章 トンネルの分類と機能
第3章 我が国のトンネルの現況
第4章 トンネル変状の概説
第5章 塑性圧による変状メカニズム
第6章 緩み圧による変状メカニズム
第7章 偏圧による変状メカニズム
第8章 トンネル変状の解析手法に関する取り組み
第9章 トンネル変状の調査・予測と対策