内容説明
本書は組織と個人の問題を点検し、改善の方法を示唆し、単なるよい人間関係から、ほんとうの人間関係になる実践の記録であり、方法を教えてくれます。
目次
第1部 誤れる人間関係(「職場における人間関係」か「人間関係における職場」か;役割の病理学;組織と人間の問題 ほか)
第2部 人間回復の人間(対人関係の科学とは;対人関係における構え;対話的対人関係とは ほか)
第3部 世代差の人間関係(世代差はマイナス要因か;若者は何を考え何を求めるか;世代の真実と虚構―調査データから)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
3
昨年と同様、著者の主著に続けて再読。前著と同様、本書も多少深く読み込めた気がする。昔愛読していた頃の感覚を取り戻すまで、著者の本を読み返したいと思っている。本書は『人間関係学』(旧版)と同じ出版社から同時出版された本で、経済人によく読まれたという『脱・人事管理』を大幅改訂した(そのためかなり難しくなった)『新脱・人事管理』を若干改訂の上、改題して再版された本。主著が実践的ながら理論的なのに対して、本書は社会の実例も挙げて論説されており、姉妹編的な関係にある。何れ旧版も読んでみたいと思っている。2015/09/17
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
3
恩師の本。今回久しぶりに読み返してみた。データなどは相当古いものの、意外と新しいというか、未だに新鮮だった。いつものことながら、単なる人間関係論とそこから為される人間管理ではなく、人間関係を原理的に問い直す姿勢で貫かれた内容で、その視点から問題提起が為されている。専門書ではなく、本来は経営者向けの本だったのだけど、20年ぶりくらいの再刊で加筆され、かなり難しくなっている。ただ余り売れなかったのか、『新・脱人事管理』を若干差し替えの上、この題名に替えて再刊した版。こちらの方が内容を性格に表わしている。2014/06/06