内容説明
青年海外協力隊隊員としてエチオピアに赴任した著者が、灼熱のケニア国境付近「サウス・オモ」で向かった。どこまでも続くサバンナ、今にも降り注いで来そうな星達。遠い国「エチオピア」。知らない国の知らない大地に、今日もまた風が吹いている…。
目次
首都・アディスアベバにて
出会い
エチオピア
サウス・オモ
アルボレ
ケニア国境へ
村での一日
ビルビロ放牧キャンプ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビシャカナ
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青年海外協力隊というと使命感に燃える姿が思い浮かぶが、著者はそもそもが日本がバブルの時代に、仕事が嫌になり海外になにかを求めて日本を飛び出したモラトリアムのようなものだ。しかしだからこそ肩の力を抜いた自然体でいられる。内容は休暇を利用して文化人類学者の調査に同行する旅行記が中心になる。文体も情景描写も味気なく淡々としているが、なぜエチオピアの風土に合って惹かれるものがある。エチオピアというなじみのない国の歴史や風土のトリビアが満載なのも面白い。 いつか自分もアフリカの空を眺めてみたい。 2014/09/23