内容説明
日本には数百種類もの色が美しい名称とともに伝えられている―。本書では厳選百六十色を詳しく紹介しています。
目次
春(桜色;山吹色 ほか)
夏(藍色;薔薇色 ほか)
秋(茜色;琥珀色・黄金色 ほか)
冬(赤;鳶色 ほか)
著者等紹介
長澤陽子[ナガサワヨウコ]
カラー教室ハルモニア主宰。IT業界からカラー業界へ。日本の伝統色と出会い、色彩・色名の美しさに惹かれ、独自に研究を開始する。その後、行政施設やカルチャー教室などで、日本の四季と伝統色を組み合わせた講座を開催。2012年6月よりカラーコラム「色彩通信」を執筆開始。AFT認定色彩講師。非常勤専門学校カラー講師、行政施設主催カラー講師など
エヴァーソン朋子[エヴァーソントモコ]
大阪芸術大学デザイン学科卒業後、大阪のデザイン制作会社勤務。その後フリーランスに。書籍、雑誌、広告などのイラストレーションの仕事を手がける。結婚後、夫の出身国、南アフリカのケープタウンへ。アフリカで始めた陶芸も作品発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩歌
14
伝統色の色見本が欲しい…と図書館の新刊を眺めていた時に発見。由来や風物詩、食べ物や草花と絡めて紹介されている。隅っこに関連俳句も紹介されていて風流! イラストは水彩画で柔らかい。2014/08/20
はなうさぎ
12
伝統色の由来や関連したものが絵付きで掲載されていて、とてもイメージしやすくなっています。日本人は昔から、自然とともに生きてきたんだなぁとつくづく感じると共に、日本人の感性って豊かでなんて素晴らしいんだろうと感嘆しました。今となっては横文字の色の名前の方がわかりやすいかもしれないけれど、日本にはこんなに素敵な呼び方があるということを覚えておきたいし、たくさんの人に親しんで欲しいと思います。 こういう本は、手元に置いて何かの折ごとに開いて見るのがいいですね。2015/02/08
こぽぞう☆
11
Amazonで買った。失敗した。色見本的な部分、普通の紙に小さく刷ってあるだけ。白系のバリエーションに至っては灰色で印刷。文章も間違いがあるし、子供でも読めるよう内容。2017/10/13
マカロニ マカロン
6
個人の感想です:B。きれいな紺色のカバーをまとった本。「伝統色」とは日本人特有の色彩感覚に基づいた色で、古代から昭和中期くらいまでの歴史資料に出典がある色。初めて聞く名前の色が沢山ある。「はじめに」で書かれているように、「桜色」と言っても今はソメイヨシノの薄ピンクだが、平安時代はヤマザクラの白い色というように、時代によっても変わるらしい。ちょっと色見本の部分が小さすぎてわかりにくいが、文章と付属のイラストがとても味わい深い。一番濃い紺は留紺(とまりこん)で一番薄いのは瓶覗(かめのぞき)と言うそうだ。2019/01/10
m
2
可愛らしいイラストに惹かれて。日本だからこその色や色の名前が美しい。猩々緋(しょうじょうひ)や秘色(ひそく)など、最近行った桃山展で見た展示品の色もあり、知識が繋がって嬉しくなった。2020/11/16