目次
序章 労働災害と社会福祉
第1章 事故の背景
第2章 三池炭鉱炭じん爆発事故の発生と被害
第3章 医療と職場復帰に見る被災者世帯の生活問題要因
第4章 生活問題に対する被災者と家族の抵抗
第5章 被災者世帯の生活問題構造分析
第6章 高齢期を迎えた被災者の現況と被災者医療の課題
第7章 高齢期を迎えた被災者世帯の生活問題
第8章 被災者世帯の生活問題に見る労災補償制度のあり方
第9章 被災者世帯の生活問題に関する多面的分析
終章 労働災害に対する社会福祉の視座
著者等紹介
田中智子[タナカトモコ]
1972年福岡県生まれ。日本福祉大学社会福祉学部卒業後、医療ソーシャルワーカーを経て、2005年、久留米大学大学院比較文化研究科(前期博士課程)進学。佛教大学大学院社会福祉学研究科(後期博士課程)修了。社会福祉学博士。現在、佛教大学社会福祉学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coolflat
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公害病から福島原発放射能災害に繋がる話。本文はまず三池炭鉱の歴史から始まる。近代化を図るために、囚人、朝鮮人、中国人などの捕虜、与論島の人…、労働者を分断し、彼らが団結して抵抗する力を弱めたということ。爆発事故により追いやられる被災者家族。労災補償も殆どが3年で打ち切られ、経済的余裕のないままに会社に戻らざるを得なくなり、更に病気は悪化する。災害も公害も被害が避けたがたい状況下において、最も弱い立場の人々に鋭く現れる。問題解決は補償ではなく、社会構造を個人の責任へ転嫁する政府や企業の姿勢を改めることだ。2013/06/30
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