内容説明
自ら武壇八極拳の追求を目指し、弟子たちにも指導し、互いに実戦的な追求も行う、一種の実験団体を主宰。なにを、どのように練習し、どのような強さを目指していたのか?弟子たちのみが知る武術家としての姿を記録にとどめるべく、当時のさまざまな教えを再現した。
目次
第1章 中国武術黎明期と私―私家版「謎の拳法を求めて」
第2章 松田門下に入り、拳法修行―あこがれの秘伝を学ぶ
第3章 八極拳の基本と套路
第4章 対練と散打
第5章 秘伝
第6章 松田先生の言葉
著者等紹介
山田英司[ヤマダエイジ]
1955年、東京都生まれ。私立開成高校卒。早稲田大学教育学部中退。月刊『フルコンタクトKARATE』、月刊『格闘Kマガジン』、月刊『BUDO‐RA』などを創刊させ、“やる側”の編集長として、格闘技界では有名。現在は、『BUDO‐RA BOOKS』の編集長を務めるほか、数多くの格闘技イベントの企画、プロモーションに携わっている。武術は小学校の剣道から始まり、中学時代から中国武術を学び、大学では日本拳法部に所属。1975年、早大に日本初の中国武術のクラブ「東洋古武道研究会」(後に中国武術研究会に改名)を創設し、初代主将を務める。1982年から松田隆智氏より各種中国武術を学び、1986年に拝師弟子となる。拳功房を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
2
前半は著者の半生記で松田隆智氏との関係について書かれており、後半は八極拳の技法の写真解説。前半がメインで興味深いエピソードが数多く書かれている。2020/01/18
nerozou666
0
武壇系八極拳の本。漫画『拳児』の原作で有名な故・松田隆智氏の拝師弟子である著者が松田氏が2013年に他界されて纏められた本であり、前半が著者の半生記。後半は著者が松田隆智氏に教わった八極拳の基礎~秘伝の技法である。李書文公から綿々と受け継がれる武壇系八極拳が現代までいかに受け継がれてきたのかを知れる前半の方が貴重な資料といえる。2022/07/23