内容説明
天武天皇の発願に始まる奈良の古刹、薬師寺―。創建は白鳳時代にさかのぼり、1300年以上もの長い年月、幾多の災厄を乗り越え、法燈を守り伝えてきた。失われた伽藍の復興という一大事業が続く今日までのはるかな道程を、新しい知見を交えながら、今に残る数々の寺宝とともにたどる。
目次
序章 前史―発願者・天武天皇の即位まで
第1章 薬師寺の創建(創建当時の出土品;法相宗の成り立ちと教え)
第2章 平城京遷都(国宝・東塔大修理;薬師三尊像;「白鳳の美仏」はこうしてつくられた;天平の名宝)
第3章 平安遷都後の薬師寺(平安の名宝;東院堂の四天王立像)
第4章 近世から近代の薬師寺(薬師寺に残る「長沢蘆雪」)
第5章 白鳳伽藍復興(玄奘三蔵院伽藍と大唐西域壁画;食堂と阿弥陀三尊像;吉祥悔過法要)
著者等紹介
藤岡穣[フジオカユタカ]
1962年大阪府生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。1990年に大阪市立美術館学芸員、1999年に大阪大学大学院文学研究科助教授、2009年に同教授となり、現在に至る
安永拓世[ヤスナガタクヨ]
1978年広島県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中退。2003年に和歌山県立博物館学芸員として勤務後、2015年より東京文化財研究所研究員。おもな研究分野は、与謝蕪村・呉春・長沢蘆雪など、江戸中期から後期の絵画
金子隆之[カネコタカユキ]
奈良県文化財保存事務所勤務。2016年より、薬師寺出張所主任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
まさおか つる
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イツシノコヲリ(丹波國)
kaz