目次
第1章 「きもの」という言葉、「小袖」という言葉(時代とともに変化する言葉;小袖(広義)の種類と名称)
第2章 移り行く流行 女性の小袖ときものの変遷(近世の小袖;新しい染料と技術が生み出した美―明治時代のきもの;西洋の花と風景に憧れる―大正時代のきもの;モダンな試み―昭和時代前期のきもの;庶民に広がったモダニズム―銘仙)
第3章 様々な技法と素材(絞り染め;刺繍;友禅染;型染;きものの素材)
第4章 きものの装身具(帯;櫛・簪;帯留)
著者等紹介
長崎巌[ナガサキイワオ]
共立女子大学家政学部教授、同大学博物館館長。専門は日本染織・服飾史。東京藝術大学大学院美術研究科博士課程芸術学専攻単位取得修了。東京国立博物館学芸部工芸課染織室長を経て、2002年より現職。2005年、きもの文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roadblue
8
着物には疎いが図書館の企画コーナーでぱらぱら立読み。なんとも綺麗な図柄の数々。美術品の図録として楽しむために借りた。 13世紀半ば平安時代にはすでに支配階級が着る大袖、被支配階級が着る小袖という言葉が使われ、その小袖が明治時代以降「きもの」と呼ばれだした。きものという言葉は鎌倉時代の「古今和歌集」から見られるそう。以降鎌倉、室町、桃山と武家の地位向上や町人の生活レベルの向上に伴い小袖は変遷していく。 室町、桃山の華麗な意匠や近世江戸時代初期の寛文小袖と中期の絵画的な友禅染がクライマックスかな。2020/10/26
kaz
0
きもの、特に小袖の流行の変遷がよくわかる。時代ごとに並べられていなかったら、いろいろな柄のものがあるなで終わっていたと思う。桃山時代のものは派手に見えるが、陰影礼賛の視点で見ると、また違って見えるかもしれない。 2020/06/25