出版社内容情報
フェルメールの全貌と魅力を紹介する、圧倒的美しさの大型画集。フェルメール全作品はもちろん、同時代の画家たちの作品を比較掲載し、天才の真髄を浮き彫りにする。美しい印刷で、ディテールもじっくり味わえる構成となっている。
小林?子[コバヤシヨリコ]
著・文・その他
目次
なぜフェルメールは人々を魅了し続けるのか
第1幕 Vermeer All Works―フェルメール全作品32
「フェルメールの手は口ほどに物を言う」
第2幕 Vermeer×Vermeer―比べて分かるフェルメール
「永遠に輝くフェルメールの幻の真珠」
第3幕 Vermeer×Others―ほかの画家と比べて分かるフェルメール
著者等紹介
小林頼子[コバヤシヨリコ]
1982‐85年ユトレヒト大学美術史研究所留学。1987年慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。専門は17世紀オランダ美術、日蘭美術交流史。現在、目白大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
116
フェルメールの全作品が何点かは研究者により異なる。この画集では32点を真作としている。作品3「眠る女」1656年、作品13「窓辺で水差しを持つ女」1662、17「リュートを調弦する女」1662、25「少女」1668、31「信仰の寓意」1673の5点はメトロポリタン美術館で見られる。日本で何点か見ている。作品5「士官と笑う女」1658年、作品11「稽古の中断」1660年、作品22「女と召使」1667年の3作品は、フリッツ・コレクションにありNYでしか見ることは叶わない。1660年以前と以後を見比べてみたい。2023/09/12
びぃごろ
13
行けそうにないので本書で鑑賞。32作品全てが紹介されている。強い光の作品と輪郭の淡い作品。ブルーと真珠が印象的なのは、言わずもがな。うむやはり実物を見たくなる。本で見る限り私の好みは「絵画芸術」「手紙を書く女と召使」2018/12/26
m
4
フェルメールの全作品をじっくりと見ることができる良書。ただ似たような構図や色のトーンなので飽きてしまうかも。フェルメールの絵同士を比較したり、同時代の画家の絵と比べたりして興味深いがやはり全体的に暗いなぁ。2022/02/21
澪
4
数少ない作品一つ一つに焦点をあて、かつ作品同士を 対峙させるなど一風変わった志向 拡大図は圧巻です。美術展に行かずとも満喫できます2019/01/14
takakomama
4
部分図も多く、フェルメールの絵画を細部まで、じっくり眺め、堪能できる贅沢な画集。2019/01/14