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出版社内容情報
20世紀のアートシーンを賑わせたダリ。その生涯の軌跡を辿ります。
村松 和明[ムラマツ ヤスハル]
1963年、愛知県生まれ。サルバドール・ダリ、ジョアン・ミロを研究。現在、岡崎市美術博物館勤務。主な著作として『ダリ大図鑑』(生活の友社)『ダリをめぐる不思議な旅』(ラピュータ)など。
内容説明
奇人、ナルシスト、偏執狂…天才画家ダリの真の姿とは?
目次
第1章 カタルーニャに生まれて 1904‐1929(0~25歳)(ダリの原風景;初期の自画像/家族の肖像 ほか)
第2章 シュルレアリスムの時代 1929‐1939(25~35歳)(記憶の因子;ダブル・イメージ ほか)
第3章 アメリカに愛されて 1939‐1948(35~44歳)(アメリカの夢;戦争の暗雲 ほか)
第4章 スペインへの帰還―波乱の晩年 1948‐1989(44~84歳)(幾何学的宗教画;原子の時代 ほか)
著者等紹介
村松和明[ムラマツヤスハル]
1963年愛知県岡崎市生まれ。武蔵野美術大学卒業。美術史家、著作家、キュレーター、美術作家。現在、岡崎市美術博物館学芸員。2003年、スペイン政府の給付により渡欧、サルバドール・ダリ、ジョアン・ミロを研究。研究論文をもとに構成されたNHKの特別番組「私が噂のダリである」が国際エミー賞(International Emmy Award 2006)にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイク
143
現在新国立美術館で「ダリ展」が開催中。無料券を手に入れたので、まずこの本を読んでから見に行こうとして借りた。本の表紙にある絵「記憶の固執」はよく見かける絵だ。また「ヴィ-ナスの夢」「記憶の固執の分解」は表紙の絵を基に描かれている。更に本ではダリ的分析で過去の画家を評価している。天才の項目がありダリ自身は19点だが、満点の20点はダビンチ、ベラスケス、ラファエロ、フェルメールとピカソである。マネは全く評価していない。ダリの絵は不思議な世界だ。エロ、グロ等をないまぜにしてダリの独自の視点で描いている。 2016/10/20
アキ
99
1929年25歳のダリはパリのシュールレアリスト・グループに加わり、ガラと運命的な出会いを果たした。ガラは35歳で人妻だった。そして1931年ぐにゃりと溶けるような時計で有名な「記憶の固執」を描いた。ガラと出会い、死とエロティシズムが絵画の中心のテーマとなった。1938年フロイトと会い、「ナルシスの変貌」を見せて、フロイトに認められた。1934年ガラと結婚し、ニューヨークに住み、1948年以降はスペインで過ごし、1989年84歳で寂しい最期を迎えた。絶筆は「ツバメの尾」であった。唯一無二の絵画と彫刻。2023/10/30
bibi
42
一度見たら、心に焼き付いて離れない不思議な魅力があるダリの絵。見逃しがちないくつもの仕掛けに、解説があると、ひとつひとつ気づけてうれしぃ~~。ダリの生い立ちや、天才的な才能を知ることができた😊2021/01/22
ロア
29
先日読了した「僕はダリ」とはまた違ったダリ像が描かれてます。あちらは自由奔放なダリ、こちらは気弱で神経質なダリって感じ。先にあちらを読んでた私としては少々面食らった。本書は写真や作品が豊富に掲載されてるのが良いね。でも、作品の解説がちょいちょい断定的なとこが気になったな。私的に同意しかねる部分や、?ってところが度々あった。にしても若き日のダリはイケメン!男性にモテたのも分かるな〜。仲間との集合写真が微笑ましい。撮影はマン・レイとあるけど本人も写真に収まってるんですが。。。タイマーって事?(;゚∀゚)2016/09/16
スリカータ
19
妹との確執…。妹を獣姦させる絵を描いて復讐するとは、心が歪んでいる。友人から奪う形で妻を娶ったが、50歳近い妻を10歳若返らせて描いたガラリーナという絵が、なんだか切ない。2016/07/31