- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 浮世絵・絵巻・日本画
内容説明
人気の「奇想の画家」が勢ぞろい!「山水」や「龍虎」といった画題に沿って、これぞという傑作を選びました。細部までじっくり楽しめます。コラムや特集ページを設け、意外に知られていない屏風絵の奥深い魅力も紹介しています。
目次
「日月山水図屏風」筆者不詳
「雪汀水禽図屏風」狩野山雪
「龍虎図屏風」狩野山雪
「豊国祭礼図屏風」伝岩佐又兵衛
「白象黒牛図屏風」長澤蘆雪
「象と鯨図屏風」伊藤若冲
「鳳凰図屏風」葛飾北斎
「群仙図屏風」曾我蕭白
「風仙図屏風」曾我蕭白
「やすらい祭・牛祭図屏風」浮田一〓(けい)
著者等紹介
安村敏信[ヤスムラトシノブ]
1953年、富山県生まれ。東北大学大学院修士課程(日本美術史)修了。1979年より板橋区立美術館に勤務、現在同館館長を務める。江戸期を中心に、日本美術の魅力を伝えるユニークな企画展を多数開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎
35
長い間、西洋画だけに惹かれていた。ひとつひとつノックして訪ねるような礼儀さと寸断された秩序さが個々にあった。それはそれでとても楽しい。色彩や美は海の向こうからやって来るものだとばかり思ってた。。昨年、現代日本画展で初めて屏風絵を間近に観、鳥肌がたった。衝撃。日本の絵師達の魅せることへの貪欲さは何て破天荒で奇抜なのだろうと。屏風絵は自立してること自体、面白い。角度や置き方によって、変幻自在。。掛軸、絵巻物、画帖、襖絵。広げるドキドキ感を孕んでいる。思わず、おおっ!な一冊。すぐ真上の星に気づいたような気持ち。2015/09/07
K
25
屏風絵の秘密や使い方が知れて屏風絵好きにはたまらない一冊。狩野山雪が良かったなぁ。2018/02/01
棕櫚木庵
24
たたんである屏風を「開けてのぞき込む最初のときめきをお伝え」しようと,頁をZ型に織り込んで広げる見る頁を多用,その結果,横長の屏風絵を分割せずに見せている.最初の方は,華やかで様式化が甚だしいなぁって感じだが,後になるほど,まさに奇想.こんな屏風広げた部屋では落ち着かないだろうなんて心配したりして・・・.蕭白はやっぱり迫力がある.最後の方に「南蛮図」があり,なるほど,安土桃山時代,西洋はルネサンス期だったんだと改めて気付かされた.屏風の各部の名称や,使い方など,初めて聞く話ばかりで面白く読みました.→2022/06/09
みい
5
西條奈加さんの「ごんたくれ」で興味を持ったので図書館で借りた。A4だけど、広げて横にかなり大きく見られる。長澤蘆雪の白象と黒牛の屏風は小説でも大事な作品だったので、この大きさで見られて嬉しかった。それでもやっぱり本物が見たいけど。2015/06/08
ムク
2
広げて見られる構成が斬新。屏風ならではの画面の迫力を体感させようという試みはまずまず成功している。2010/12/07