内容説明
装飾的で優美艶麗、洒脱で都会的な作風の江戸琳派の異才抱一。
目次
序章 伝わる水脈、広がる沃野
第1章 酒井家時代
第2章 隅田川河畔へ
第3章 鴬の里
第4章 雨華菴の上人
第5章 大江戸の花鳥賛歌
第6章 鈴木其一と弟子の活動
著者等紹介
玉蟲敏子[タマムシサトコ]
1955年東京都生まれ。1980年東北大学大学院博士課程前期修了。博士(文学)、日本美術史専攻。静嘉堂文庫美術館主任学芸員、東京国立文化財研究所情報資料部調査員(兼任)を経て、2001年より武蔵野美術大学造形学部教授。酒井抱一を中心に宗達・光琳の流れを探究。近年は、西欧のジャポニズム、中国・明末清初の文人趣味を視野に入れ、17世紀から19世紀半ばの日本の近世美術を全方位から考察する。主な著書に『夏秋草図屏風 追憶の銀色』(絵は語る13、平凡社、第十六回サントリー学芸賞、文学・芸術部門)、『都市のなかの絵 酒井抱一の絵事とその遺響』(ブリュッケ、第十六回國華賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
243
酒井抱一が高く評価されるようになったのは、それほど以前からのことではないようだ。今でこそ、画業はもちろんのこと俳諧の方面でも大いに注目され、評価も高いのだが。抱一は、まさに多才な文人であった。こと、絵の分野に限っても様々な画風の絵を残している。いかにも琳派に繋がるといった趣きの「桜図屏風」のように綺羅びやかなものがあるし、「花菖蒲に蛾図」のような幻想的な絵もある。いずれの絵もそうなのだが、抱一の絵は地味な題材を描いたものであっても、常に華やかである。それは江戸風の「いき」を体現した抱一ならではの資質で⇒2026/04/25
mike
70
先日行った琳派展で初めて知った酒井抱一。琳派のキラキラ派手なイメージと言うより素朴で愛らしくそれでいて美しいその作風に魅せられた。若い頃、彼は狂歌や黄表紙にも参加していて蔦重とも交流があった。驚いたのは歌麿の「画本虫撰」に登場する蜂の歌。あの尻焼猿人の名の歌人は抱一その人だった。美人画の浮世絵も描いていたが、光琳の影響を受けて琳派の絵師として活躍した。私が生き物の絵に愛着を感じるせいもあるのだが、四季の花鳥風月をすっきりと上品に描いた彼の作品には心奪われる。2026/05/15
初美マリン
27
原羊遊斎と組んだ四季草花蒔絵茶箱の写真があり、これが見られたことが、嬉しかった2018/07/05
Kikuyo
27
美しい色使い。東博で作品を観て特に青い色が印象的で綺麗だと思った。 花鳥風月、四季の移りかわりが本当に麗しく描かれる。もっと作品を観てみたいと思う。草木を描いた繊細な絵の、ぼかし具合いに味がある。2017/11/02
Yuririn_Monroe
22
図書館本です。琳派と秋の彩り展行ってからの復習として。やっぱり酒井抱一好きだなぁ~。表現の幅が本当に広い。建物の線の性格さが見ていて心地よいし、アースカラーの絶妙なグラデーションが好き。ワクワクする。特に宮中や古典人物を描いた絵が好き。琳派って癒されますよね。酒井抱一は琳派に本当に欠かせない人物。重要人物だと改めて思った。2015/10/16




