内容説明
まだまだあります!江戸の流行とヒット商品。
目次
1 消費者心理をついて豪商、富商へとのし上がった小商人たちの巧みな経営手腕
2 田沼意次の自由放任政策がもたらした江戸のバブル好景気
3 江戸最後の輝き―過剰消費が生んだ好景気の中で
4 厳しい質素倹約を強いられても商魂やまず
5 不景気が続く中でのヒット商品と縁起物ブーム
6 新商法が躍動するいっぽうで旧くなってしまった江戸初期の新商法
7 黄昏が迫る江戸で庶民が見せた執念のヒット商品作り
番外編
著者等紹介
桧山良昭[ヒヤマヨシアキ]
作家。1943年、茨城県那珂町(現・那珂市)生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、京都大学大学院でドイツ経済史を専攻。1979年『スターリン暗殺計画』で作家デビュー、同作品で第32回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アナクマ
27
小商いにおける試行錯誤が明日の定番を生むこともある。例えば、不人気で余り物の油揚げを甘塩っぱく味付けして飯を詰める。美味くもないカリンを黒糖で煮詰めて子どもに売りつける。イノベーションだ(ネーミングも良かった)◉文化年間(1804-)煮売り屋=惣菜屋が繁盛。利に敏い商人の台頭か、町人の生活水準向上が先か。調理の手間を省けるサービスが求められたのは確か。眉を顰める守旧派もいたそうだが、炊飯器や洗濯機の登場時だって似たようなもの。世の中を駆動するのは〈あんなこといいな、できたらいいな〉という欲望/意欲と知る。2023/08/03
げんさん
1
安永年間(1772~81)ころ酒や醤油は1斗、2斗という斗売りで、1合、2合のような少量の酒を呑みたい者は居酒屋で。そんな商習慣だったとは知らなかった。七味唐辛子も庚申信仰から生まれたのも知らなかった2023/09/19
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