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内容説明
「週間新潮」で描き続けた表紙絵、その数1335点。「絵の詩人」と呼ばれた画家、谷内六郎は、スケッチをすることがなかった。それは、心がイマジネーションに満ちていたからである。どんなときも子どもの心を持ち続けた、やさしい大人の物語。生誕100年を記念した画文集!
目次
六郎さん
幼少期と青年期
六郎さん、全国区へ
家族との日々
絵かきは絵を描くことによって社会と関連する
谷内さんの絵の本質(横尾忠則)
六郎さんが見せてくれる風景(ツペラツペラ)
知らないのに知っている 行ったことがないのに懐かしい(佐藤可士和)
父のおにぎりは絵の具の匂い(インタビュー 谷内広美)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tama
10
図書館本 書名で谷内検索したら一番新しい箇所にあった。著者は奥様。谷内六郎の漫画初めて見た!これ、もっと大きなサイズで見たいなあ。S25の病院日記に出てる看護婦さんの一部は谷内画の女の子の顔。新潮表紙では赤い電灯が好き。ケガして熱出たときの夢みたい。霧のミルク、牛乳配達されてたんだよねえ。傘かけてきちゃったの幼い弟の情けない顔かわいい。みかんも寒そうはお尻出ちゃってるよねえ。「マスコミは明るい絵を描いてくれと・・あれみんな新人をダメにしている」。編集者の「もっと派手に」もバカを作る呪文と思うなあ。2022/04/25
栗きんとん
7
父が毎週買って来てた週刊新潮の表紙を見ながら、おかっぱの少女が自分にそっくりだといつも思ってた。六郎さんの長女が私と同じ歳で、同じ名前(漢字は違うけど)ということにびっくりした。野山と田んぼだらけの、育った町を思い出す。 懐かしくて切なくて父を思い出して泣ける。2022/03/05
月音
6
本を閉じてホッと息をついた。どこか見知らない、でもとても懐かしい土地を旅してきたような、子供に戻って絵の中の子たちと遊んでいたような、そんな満ち足りた気分だった。団地や商店が並ぶ町の子も、田舎の子と同じくのんびりしている。それは画家の心そのものであり、戦後のまだ日本人が日本の未来に夢と希望を抱いていた頃の空気が映し出されてもいるのだろう。どの絵が好きかとても選べないが、花摘みに夢中になっている女の子たちの後ろでヤギが鞄からはみ出したプリントを食べている『おいしい宿題』と、⇒続2024/10/08
月華
4
図書館 家事と育児に力を入れたとのこと。「こども」の為にも精力的に活動をされていたそうです。2022/02/11
ありんこ
3
「ウェディングドレス」という絵が好きでした。子どものころ、レースのカーテンを使って遊んだことを思い出します。記憶力だけで、このような風景画を描くことができるということが素晴らしいです。そして、子どものころの繊細な感情を的確に表現していることも驚きです。どんな仕事も感謝して引き受け、きちんと仕上げるというエピソード、子育てに対する考え方も、谷内さんのお人柄。尊敬すべき点がたくさんあります。2023/03/12
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