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俺は沢ヤだ!

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784808309145
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0075

内容説明

その昔、まだ今のような道が存在しない時代、人は山村から山村へ、谷沿いを歩いて移動した。薮深い山肌を避けたのである。尾根や峠を越えるのにも沢や谷が使われ、登山においても山の弱点である谷筋が山頂に至るルートとして登られるようになっていった。そんな山とのかかわり合いの中から日本独自の「沢登り」という登山形態が生まれてきた。近代登山の発展と共に、「沢登り」はより困難性、より未開性の追求へと幅を広げ、数々のドラマを生み出してきた。沢登り愛好家や渓谷溯行家をまとめて「沢ヤ」と呼ぶ。本書は21世紀初頭において、人生をかけて沢登りを極めようとする一人の沢ヤの冒険譚である。

目次

序章 俺は沢ヤだ!危機一髪!―台湾豊坪渓下流部
第1章 沢ヤ成瀬の生い立ち
第2章 日本の大渓谷―黒部川剱沢
第3章 ゴルジュとエロスの不思議な相関―称名川ザクロ谷
第4章 大滝登攀のひそかな悦び―春川万滝沢
第5章 探検的沢登りの勧め―富士山麓景ヶ島渓谷と御嶽山赤川地獄谷
第6章 神の領域 大理石の大回廊―台湾三淺渓
最終章 沢登りの地平を拓くもの―世界における沢登りの可能性

著者等紹介

成瀬陽一[ナルセヨウイチ]
1962年愛知県豊田市に生まれる。20歳で沢登りに出会い、以後今日まで25年間国内外で沢ざんまいの日々。大学卒業と同時に南アルプス山麓のフリースクールにスタッフとして参加。山村の暮らし、子供たちとのかかわりのなか、あらたなる人生観を得てきた。現在は愛知県新城市作手高原に住む。黄柳野高校非常勤講師。理科・環境担当。探検部顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猿吉君

49
ニッチなスポーツの更にハイレベルな段階まで行った人向けの沢登りの本、自分にはその技術が無いので行けないのですが、「凄い!」という事はよく判りました。①スポンサーが付くスポーツじゃないのでこれで食べていくことは出来ず、その辺りも苦労が伺えます。②沢ヤの人達の猛烈な「漢」ぶりには憧れますね、これぞ冒険野郎です。③読み物としては外道クライマーの方が面白かったです。点数70/100→凄い沢なのは判るのですが、文章だけだとなかなか伝わらない部分があり、ドキュメンタリー映像とかで観てみたいと思いました。2021/05/13

やっちゃん

10
谷からの登山は一般登山道と景色が全く違うんですね。ゴルジュはまるで都会のビル群にいるような印象。本人の沢への思いが熱かった。沢登りにはまだ未踏も多いのか。川を遡る単純さもいい。初心者にも優しく冒険心をくすぐられる本だった。2023/01/12

ふぇるけん

10
『外道クライマー』で紹介されてたので読んでみました。インパクトは『外道』の方があったけど、こちらも沢登りの魅力や 上流にどんな景色が待っているのか見てみたい、という純粋な気持ちが伝わってきて楽しい。台湾の大理石のゴルジュは見てみたいな。登りたいとは思わないけど。。。2017/06/12

つちのこ

4
沢登りを通じて交流がある著者の本。国内を代表する沢屋の著者であるが、これまでに国内の剣谷ゴルジュ、台湾の大渓谷といったモンスター的遡行を次々に成し遂げている。本書にも収録された国内屈指の難渓、木曾御嶽山赤川地獄谷についての記述の中で、最初のゴルジュで引き返している山岳会の記録に触れているが、これは何を隠そう私の記録(2000年)である。持ち前の好奇心と強靭な体力で今も沢の世界に挑戦を続ける著者の活躍を期待したい。(2009.3記)2009/03/25

R

4
昨年初めて沢登りというものをやってから、どうにもこれは面白いとハマる予感がしている。この本に登場する経験談や記録はどれも僕からすると敷居の高いものばかりで、圧倒されるばかりであった。沢の専門用語が丁寧に解説されているため、とても勉強になったし、沢をやったことがない人が読んでも読めるように配慮されているように感じた。2015/05/06

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