内容説明
大正という時代は、人々に階級意識を芽生えさせ、労働争議・小作争議が相次いだ。厳しい弾圧のなか、労働運動家・無政府主義者が暗躍、制度の改革を求めた。関東大震災は、こうした時に起こり、時代の流れを一気に戦争へと逆流させた。いま痛苦と圧制の時代、画人・文人・芸人・浮浪人・アナーキストら死者が起ち、踊りながら歩き出す!
目次
序 大正十二年九月一日
序歌
壱(本郷片町の歌)
弐(風狂の歌;「月映」の歌;ですぺらの歌)
参(出郷の歌;金子文子の歌;「死の懺悔」の歌)
四(黒パン党の歌)
跋―うたで描くエポック 大正行進曲
著者等紹介
福島泰樹[フクシマヤスキ]
1943年3月、東京市下谷區に最後の東京市民として生まれる。早稲田大学文学部卒。1969年秋、歌集『バリケード・一九六六年二月』でデビュー、「短歌絶叫コンサート」を創出、朗読ブームの火付け役を果たす。以後、世界の各地で朗読。全国1700ステージをこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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