出版社内容情報
山歩きの楽しみは、朝早くから日暮れまでの間で、後は休息と就寝の時間と思い込んでいませんか?しかし、実は夜こそ山を楽しむ至福の時なのです。
団塊世代のリタイアによって、時間に余裕のある世代が、今後急増します。趣味に費やす時間の使い方にも様々な可能性が考えられるようになってきました。山歩きの世界にもまた、行動は日中だけといった固定観念にとらわれない、自由な発想で楽しんでみようという機運が熟しています。
本書は夜の山の楽しみ方や行動術を紹介する解説編と、夜景を楽しめて比較的取り付きやすいお勧めコースを集めたガイド編から構成されています。山には夜でなければ体験できない様々な楽しみ方があります。たとえば華やかな街の光彩や山麓に息づく生活の灯火、海上の漁火などの夜景鑑賞、彗星や流星などの天体観察、大型野生獣やムササビ、昆虫など動物との出会い等々。
解説編ではこれらを様々な角度から取り上げて、その体験談とともに楽しみ方のノウハウを紹介します。しかし忘れてはならないのは、夜の山歩きの危険とその対処です。
本書では、著者の実体験に基づいた行動術を、写真と図を使って解説、装備論と併せてそのポイントを解き明かします。ガイド編では、適切なコース選びとツボを得た解説に加えて臨場感あふれる夜景紹介が読むだけでも楽しめます。湯河原・幕山、塔ノ岳、小仏城山、陣馬山、岩殿山、三ツ峠山、甲州高尾山、大菩薩峠、日ノ出山、天覧山、顔振峠、鐘撞堂山、雲取山、三湖台の14コース。山小屋に泊まる夜も、そのひと時をいかに過ごし、楽しむかで、山歩きの充実度も変わってきます。奥多摩、丹沢から日本アルプスまで、具体例をあげて山小屋で楽しむ夜景の魅力を紹介しています。
目次
解説編(夜景鑑賞の楽しみ;天体観察の楽しみ;夜の山で出会う動物たち;夜の山を安全に楽しむプランニング;夜の山歩きに必要な装備;夜の山道の歩き方;ちょっと風変わりな夜景を楽しむ)
ガイド編(湯河原・幕山;塔ノ岳;小仏城山;陣馬山;岩殿山;三ツ峠山;甲州高尾山;大菩薩峠;日ノ出山;天覧山;顔振峠;鐘撞堂山;雲取山;三湖台)
山小屋で楽しむ夜景
著者等紹介
寺田政晴[テラダマサハル]
1948年、東京・八王子に生まれる。高校時代より登山を始め、奥多摩、奥秩父、大菩薩の山や谷に親しむかたわら、北海道から九州まで日本各地の山に足跡を印す。とくに近年は夜景を求めて関東周辺の山々に広く足を運ぶ。山岳展望ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。