内容説明
激動の「昭和」を駆けぬけた文士・高見順。出生の秘密、左翼崩れ、時代の旗手…さまざまな迷彩を施した「仮面」の奥に潜む文学への飽くなき情熱とその人となりを、45年間の思い入れをこめて丹念に描いた長編評論。
目次
序章 「魂」の粉飾決算
第1章 「内視鏡文学」への試行錯誤
第2章 高見文学の今日性―昭和の苦悩
第3章 昭和文学の傷痕
第4章 「故旧忘れ得べき」の自虐と擬態
第5章 「二十世紀文学」と前衛小説
第6章 「わが胸の底のここには」の虚実
第7章 「月報」で描く高見順の肖像
著者等紹介
坂本満津夫[サカモトマツオ]
昭和6年(1931年)、栃木県に生まれる。同人誌「日本海作家」の同人
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