内容説明
「烏合の衆」という言葉があるように、鳥といえば群れたがるものである。電線に群れるスズメ、季節を知らせる渡り鳥の群れ、南極で寄り集まるペンギン…なぜかれらは群れをつくるのか?そこには自然界を生き抜くための驚きの知性があった。鳥の群れには意味がある。私たちがふだん目にするなにげない鳥たちの行動をひもとく名著がパワーアップ復刊!全国群れマップ、野鳥調査ガイド付き。
目次
いろいろな群れ
ねぐらはエサの情報センター?
鳥は寝る前に集まる
みんなで食べるとどうなるか
弱い鳥でもみんなで防衛
目の数を増やすか、うすめるか
一羽と群れとどっちがいい?
群れは利己性の産物?
警戒声は誰のため?
小鳥は昼間に仇討ち―モビングの行動学
群れの中にも不平等
鳥たちの寄合所帯
みんなで通ればこわくない
寄らば混群のかげ
群れの中でもだましあい
行動生態学から群れを考える
著者等紹介
上田恵介[ウエダケイスケ]
1950年大阪に生まれる。1977年大阪府立大学大学院農学研究科修士課程修了。大阪市立大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。立教大学名誉教授、日本野鳥の会会長(2019年6月~)。鳥類を中心とした動物全般の進化生態学、行動生態学を専門とする。鳥とのかかわりは小学校の飼育係から始まり、小学校6年生のときには夏休みの宿題にサシバ(タカの一種)の巣の観察を提出し、日本野鳥の会に入会。それ以来の長い付き合いである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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